研究課題/領域番号 |
14550570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
近藤 一夫 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00116584)
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研究分担者 |
玉井 宏章 広島工業大学, 工学部, 助教授 (80207224)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 制御発破解体解析 / 鉄骨架構 / ハイブリッド型応力法 / 弾塑性大変形解析 / タイバー要素 / 動的効果 |
研究概要 |
本研究は、将来的な新しい建物解体法の一つとして検討されている制御発破解体工法の確立に関する基礎的研究として、鉄骨架構を対象とした、発破解体過程の数値シミュレーション技法の構築とそれを用いた建物解体の最適化についての基礎データの収集を目的としたものであり、得られた主要な成果は、以下のように要約される。 ・申請者等がこれまで行ってきた研究成果を基に、弾塑性平面剛節架構を対象とした、ハイブリッド型応力法による制御発破解体解析手法を、大変形領域まで拡張、一般化し、精度、再現性の検証を行った。その際、本シミュレーション手法には、通常の構造解析とは比較にならない程の非常に大きな領域までの十分な精度保証が求められるので、この種の解析に適した流れ座標系を用いた定式化を行った。又、数値解析手法、制御アルゴリズムについても、不安定現象が生じた場合にも、その挙動を統一的に追跡しうる手法を構築した。 ・種々の不整が存在する場合にも、建物を想定した方向に安定して倒壊させる手段として、架構にタイバーを設置し、ターンバックルを用いて倒壊させたい方向に強制的に力を加えるという方法を提示し、タイバー要素の開発、定式化を行うと共に、その有効性と実用性を検証した。 ・工場建屋等ついて、いくつかの想定されうる代表的発破形式について数値解析テストを行い、はり柱断面発破の発破形式やタイバーの設置形式の相違が、倒壊に至るまでの架構の変形性状に及ぼす影響を調査すると共に、望ましい発破形式に関する基礎データを得た。 ・慣性力や減衰力等のこれまで全く無視されていた動的効果を考慮した数値シミュレーションの構築を行うと共に、いくつかの数値実験により、再現性や実用性の検証を行った。
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