研究課題/領域番号 |
14550600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小野田 泰明 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00185654)
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研究分担者 |
菅野 實 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10005366)
有川 智 国土交通省, 国土技術政策総合研究所, 主任研究官 (00212639)
坂口 大洋 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70282118)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 外部性 / 文化施設 / コミュニケーション / PFI / デザイン性 / 威信効果 / 質的評価方法 / 発注要件 / コミュニケーション基盤 / デザイン価値 / 事業者選定 / 舞台芸術施設 / 中山間地域 / ライフヒストリー / 岩手県湯田町 / 社会関係資本 / 住民参加 / 拠点性 / 専門性 |
研究概要 |
本研究で明らかになったのは下の点である。 1 外部性概念の整理;外部性を費用便益等を手法として用いる数量化系と芸術の価値付けから出発する文化・価値系の二つの流れに整理した上で、後者を基にしながら本研究で採用する外部性として次の5つを導いた。(1)威信、(2)教育、(3)コミュニティ、(4)ビジネス、(5)オプション。 2 中山間地区/舞台芸術施設;施設の活動が、異世代、集落間、家庭内の各層におけるコミュニケーションの契機として働いている状況から、コミュニケーションの触発機能として外部性を把握した((3))。(2)においても外部性効果の一部を確認しているが、(1)、(4)、(5)の3領域については明確な確認は出来なかった。 3 都市/文化情報施設;総合学習資源としての活用((2))、周辺におけるカフェの増加((4))等で外部性が産出されている状況を把握した。先の中山間地域と異なり地縁的コミュニティの支援については把握出来なかったが、実際の事業展開から非地縁型コミュニティに貢献している事は推察できた。また、施設評価の「シンボル」から「かっこいい」への転換、つまり個人化しつつも(1)効果が担保されている状況を把握した。 4 文化施設の外部性;主体はコミュニケーションの創出((2)(3)(4))であり、その為には共有性が高く新鮮なコンテンツを創出する創作活動、ネットワークを支えるノード、コンテンツ量を保つ為の活動の日常性が重要である事、(1)は象徴性から個的デザイン性へ転換し得る事、(5)は説明不能領域の確保が必要である事等を捕らえた。 5 外部性を確保し得る民間活用型施設整備(PFI);PFIで外部性を期待するには、施設ミッションの明確化、外部性を含む発注要件、事業者選定での質的評価、金融との密接な連携等の必要性を明らかにした。
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