研究課題/領域番号 |
14550638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 九州大学 (2004-2005) 九州大学(芸術工学研究院) (2002-2003) |
研究代表者 |
宮本 雅明 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (80128115)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 管理交易システム / 交易都市 / タテ町型港町 / ヨコ町型港町 / 市場交易システム / 中近世移行期 / 日本型港町 / 中世港町 / 対外交易都市 / 伊倉 / 高瀬 / 日本海域港町 / 対外交渉都市 / 那覇 / 名護屋 / 伏見 / 呼子 / 塩田 / 中世都市 / 琵琶湖岸交易都市 / 長崎 |
研究概要 |
本研究は、市場交易に対応した在方町などの近世交易都市に対して、港町に代表される中世交易都市を管理交易に対応した都市として日本都市史上に位置付けるため、管理交易下に置かれた対外交易都市の空間と社会の存在形態を、発掘調査で具体像が明らかとなった中世の対外交易都市や管理交易を展開した近世の対外交易都市及び対外交渉都市の空間=社会構造の分析、市場交易に対応した交易都市との比較検討を通して解明し、いまだ不分明な中世都市像を把握するための新たな視点を構築しようとするものである。 管理交易下の交易都市として、これまでに調査を進めていた尾道、小浜、敦賀、博多、芦屋、小保に加え、十三湊、温泉津、呼子、浜、長崎、伊倉、堅田などを、市場交易下の交易都市として、これまで研究対象としてきた新潟、青森、土崎に加え、那珂湊、沼垂、大津、米原などを研究対象として取り上げ、中世に卓越する管理された船着場を頭として内陸へ向かう街道沿いに町筋が広がるタテ型町割の港町から、中近世移行期には船着場が開放された水際線に沿って町筋が広がるヨコ型町割を呈した日本型港町への空間構造の転換が見られること、これが管理交易から市場交易への交易形態の転換と軌を一にするものであること、ただし、こうして成立した日本型港町の水際線があまねく公共に開かれるのは、幕末の開港場に始まるバンドを伴う近代港湾都市の登場をまたねばならないことを明らかにした。 これらの研究成果は四本の論文にとりまとめて公表した。
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