研究課題/領域番号 |
14550809
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
益山 新樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30157218)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 両親媒性ヒドロペルオキシド / 硫化ベンジルの酸化 / ゲラニオールのエポキシ化 / ミセル水溶液酸化反応システム / 機能性界面活性剤ミセル / Oxone / アリルヒドロペルオキシド / ラジカル環化反応 / ミセル水溶液系酸化反応 / 両親媒性ケトン / リスクミニマム酸化反応 / 水媒質中での有機反応 / グリーンケミストリー / ミセル水溶液酸化反応 |
研究概要 |
本研究では、これまでハイリスクを伴ってきた過酸化物の反応に照準を定め、温和な条件下で安全かつ高効率に進行する水媒質中での新しい酸化反応システムの創製などに取組んだ。その実績概要は以下の通りである: 1.両親媒性α-アルコキシアルキルヒドロペルオキシド(α-AHP)による水中での酸化反応プロトコールの確立 オリゴエチレングリコール存在下でα-オレフィンをオゾン化することにより、水中で有機基質を可溶化するミセル形成剤としても作用する新しい酸化剤である両親媒性α-アルコキシアルキルヒドロペルオキシド(α-AHP)を創製した。次に、それを用いた水中での硫化ベンジルの酸化ならびにゲラニオールのエポキシ化反応を精査し、添加する金属錯体の種類、反応系のpHなどの最適条件を明らかにした上で、効率良くゲラニオールのレギオ選択的エポキシ化が進行するミセル水溶液酸化反応システムのプロトコールを確立した。 2.リスクミニマムOxone酸化反応システムの創製 安価で取扱いが容易であるOxoneを酸化剤として用い、汎用非イオン界面活性剤であるアルコールエトキシレートの構造修飾により合成した両親媒性ケトンをミセル形成剤かつ酸化促進剤とする水中での酸化反応システムで、非常に効率よくアルケンのエポキシ化が進行することを見出した。 3.水媒質中でのアリルヒドロペルオキシドの分子内ラジカル環化反応の開発 有機過酸化物の安全な反応方法論へのアプローチとして、水媒質中で硫酸鉄(II)によりメディエートされる一連の1-イソプロペニルシクロアルキルヒドロペルオキシドのラジカル環化反応を検討した。その結果、効率良く6-〜8-endo-trig環化が起こり、各種環状カルボニル化合物が得られることを見出した。
|