研究課題/領域番号 |
14550817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
普神 敬悟 群馬大学, 工学部, 助手 (90202283)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 有機スズ反応剤 / 有機ゲルマニウム反応剤 / パラジウム触媒 / 付加反応 / 溝呂木-Heck反応 / カルボスタンニル化反応 / 高配位スズ化合物 / ヘテロ元素化合物 / 有機ゲルマニウム / クロスカップリング反応 / 有機スズ / ハロゲン化物 / 熱分解 / アルケニルゲルマン / 置換反応 / 溝呂木-Heck-反応 / アトムエコノミー反応 / 環境調和型有機合成 / 高効率反応剤 |
研究概要 |
炭素-スズ-ハロゲンおよび炭素-ゲルマニウム-ハロゲンという繋がりを分子内に含む化合物群に、有機合成的観点から初めて総合的に焦点を当てる試みについて、広く検討した。その結果、金属上にヘテロ原子が結合することにより、中心金属のルイス酸性が向上し、1.パラジウムへの酸化的付加が促進される、2.酸化的付加で生じた錯体のルイス酸性の向上により、カルボパラデーションが実現可能、3.高配位状態が容易に発生することにより、炭素基の求核性が大幅に向上する、などの新しい現象が確認され、有機スズおよびゲルマニウムの新しい化学的側面を発掘することに成功できた。その結果、下記に示すように、新反応を数々発明することができた。特に、有機スズ化学において、従来不可能とされてきた、スズ上の炭素基を複数個、クロスカップリング反応に活用することについて、4個全て使い切るという、究極のブレイクスルーが実現できたことは、大きな収穫となった。今回新規に発明した有機合成反応を以下に列挙する。 1.スズ上の炭素基を複数個利用可能な新規溝呂木-Heck型反応の開発 2.テトラアリールおよびアルケニルスズ種を反応剤とする、スズ上の炭素基を4個全て活用し切る高効率クロスカップリング反応 3.ノルボルネンのアリールスタンニル化反応 4.ノルボルネンのアリルスタンニル化反応 5.アルケニルトリクロロスズとノルボルネン2分子との酸化的縮合環化反応 6.モノオルガノトリヘテロスズによる、酸化剤の要らない溝呂木-Heck反応 7.アルキニルトリクロロゲルマンによる、アルキニルゲルミル化反応 8.カルボゲルミル化体の熱分解による、立体選択的アルケニルゲルマニウム種の合成 9.アリールトリクロロゲルマニウム反応剤による新規クロスカップリング反応
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