研究課題/領域番号 |
14550830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 鹿児島大学 (2004) 東北大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
門川 淳一 鹿児島大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30241722)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 重合反応 / 超分子化合物 / 高次構造 / 包接錯体 / ゲスト高分子 / アミロース / アルギン酸 / カチオン性モノマー / 重合反応場 / 超分子 / イオン結合 / 包接錯休 / 酵素触媒重合 |
研究概要 |
高分子化合物の高次構造を制御する新規な手法として重合反応と結びつけた方法を開拓した。この手法のコンセプトは、ホストとなる高分子(この場合はアミロース)を生成する重合反応を適当なゲスト高分子存在下行うことで、生長反応がゲスト高分子鎖に巻き付くように進行し、重合の進行とともに包接錯体が生成するというものである。この場合ホスト分子鎖長が重合の進行によって徐々に長くなるため、初めからホスト分子鎖長が長い場合と比較して包接錯体を形成しやすいと考えられる。本研究者は、このような重合を"つる巻き重合(Vine-Twining Polymerization)"と名付け、高分子の高次構造制御による超分子化合物創製法の新規な手法として提唱した。また、生成した包接錯体中のポリマーの結晶構造や性質が、単独のポリマーに比べて大きく異なっていることも分かった。すなわち、超分子を形成することによって、高分子の性質を変えることができ、新規な材料創製への発展に応用できると考えられる。以上のような手法をさらに発展させて、二種類の重合反応の共存下での包接錯体(超分子)形成にも成功した。 また、イオン結合形成による高次構造制御を利用した超分子の創製を検討した。アニオン性の多糖であるアルギン酸の水溶液に対してカチオン性の重合性モノマーを加え、イオン結合を形成させた後、重合開始剤を添加し重合を行った。不溶性の生成物が得られ、これを種々の測定手段を用いて解析したところ、アニオン性とカチオン性の高分子がイオン結合を形成してお互いに網目状に複合化したものであることが分かった。すなわち本手法は、このような超分子化合物を得る新規な手法である。以上のように重合反応場において、イオン結合を利用した新しい高次構造を有する超分子化合物を得る手法を開拓することができた。
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