研究課題/領域番号 |
14560003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
古田 喜彦 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20021719)
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研究分担者 |
斎藤 真己 富山県林業技術センター林業試験場, 研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | スギ(Cryptomeria japonica) / 雄性不稔 / アレルゲン / 花粉症 / 遺伝資源 / 遺伝子分析 / 多様性 / 精英樹 / スギ / 実生無選抜 / クローン / 両性不稔 / 異常花粉形成 / 花粉アレルゲン / 富山県立山 / 遺伝分析 / 早期選抜 / 生態的多様性 |
研究概要 |
スギはわが国固有、最大の森林資源で、縄文時代以来、建築材、日用品材、家屋の防風防雪材、並木に見られる景観材あるいは寺社の象徴的な植物として栽植されてきた。そして、戦後の荒廃した国土、木材不足を背景に国家をあげて東北地方から九州までスギの植林が推進された。以後、50〜60年経過し、全国各地の広大なスギ人工林が繁殖最盛期になり、膨大の量の花粉を飛散させている。他の環境要因や人体の要因との相互作用も加わり、多くの国民がスギ花粉症に悩まされている。 スギ花粉症対応として、遺伝的に花粉の出来ない、いわゆる雄性不稔スギの開発が提案されている。10年ほど前、発見した雄性不稔スギが核の一劣性遺伝子支配であることを明らかにした研究代表者は共同研究者と継続して、1)この雄性不稔遺伝子の利用、2)他の雄性不稔株の検索、3)花粉症を引き起こす花粉アレルゲンの少ない、あるいはアレルゲンを持たないスギ株の探索を目指している。 初年度はと二年次は2)の観点から、立山スギ実生10,902個体から2個体の雄性不稔を選抜し、それらの挿し木繁殖能力を確認した。二年次以降、上記2)と3)と花粉稔性と花粉当たりアレルゲン量の年次変動を吟味するため、2年間同一株の比較を行った。その結果、全国各地から集められ本学で系統保存されている163クローン、岐阜県白鳥林木育種事業地の精英樹38系統、さらに岐阜大学近傍の実生無選抜84個体、計285個体(系統)の中には有効な低稔性、低アレルゲン株は発見されなかった。このこと及び初年度の結果から、実生選抜法が有効であろうことが示唆された。 花粉稔性とアレルゲン量の間には明確な相関が見出せず、花粉稔性は年次変動が少ないが、アレルゲン量は2年間の測定値に明確な相関関係を見出せなかった。微妙な測定方法によるのか、最終年度の花粉の保存状態が室温であったためか今後の検討と改良の必要性を指摘できた。
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