研究課題/領域番号 |
14560017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
近藤 哲也 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10153727)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 海浜植物 / 植生復元 / ハマヒルガオ / ハマエンドウ / 種子発芽 / 埋土深 / 温度 / 土壌水分 / 播種時期 / 生存率 / 植生回復 / 硬実種子 |
研究概要 |
ハマヒルガオとハマエンドウの出芽とその後の生残に関する知見を基に、これらを海浜に導入する際の指針を得ることを目的とした。北海道石狩浜で採取した両種子に硫酸処理を施して硬実休眠を解除し、秋と夏に様々な埋土深で砂浜に播種して出芽と生残を調査した。ハマヒルガオの秋播きでは、埋土深5cmで最高の89%が出芽し、埋土深が深くなるに従って、または埋土深1cmで出芽率は低下した。夏播きでも埋土深5cmで最高の出芽率を示したが、いずれの埋土深でも秋播きよりは低かった。 ハマエンドウの秋播きでは、埋土深1〜15cmで60〜76%と比較的高い出芽率を示したが、埋土深1cmで最低の出芽率となった。夏播きでの出芽率は最高でも11%であった。両種ともに埋土深1cmまたは夏播きで出芽率が低下したのは、極めて高温・乾燥となる地表付近の乾砂層が原因であると考察した。両種で5cm以下の埋土深の影響が異なったのは、実生の土壌貫通力の違いであると考えた。両種共に秋播きでは春になって地下から再生したが、全播種数から求めた再生率は前年の出芽率よりも低下した。無処理種子は両種とも播種時期、埋土深に関係なく6%以下の出芽率となった。 以上の結果より,ハマヒルガオを海浜に直播きして早期に定着させようとするなら、硫酸処理により硬実性を解除した種子を用い,北海道石狩浜と似たような気候の地域では、播種時期としては夏の高温期を過ぎた秋を選択することが重要であり、種子を5cm程度の深さに埋土することが適切であると言える。ハマエンドウを海浜に直播きする場合にも、やはり硫酸処理によって硬実性を解除した種子を用い、夏の高温期を過ぎて平均気温が20℃程度に低下してから播種することが重要といえる。埋土する深さは10cm程度が適しているが、地域によっては、ハマエンドウを食草としている昆虫に食害を受ける可能性がある。
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