研究課題/領域番号 |
14560053
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
長岡 俊徳 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 助教授 (80237502)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | アブラナ科 / 根こぶ病 / Plasmodiophora brassicae / 休眠胞子 / 有機物 / ナタネ油粕 / Plasmodiophara brassicae / 油粕 |
研究概要 |
1.いくつかの有機物を添加した土壌にアブラナ科野菜根こぶ病菌休眠胞子を接種して、培養後の土壌中の休眠胞子密度の変化を比較したところ、他の有機物と比較して、ナタネ油粕に顕著に休眠胞子密度を低下させる効果があることが明らかになった。また、圃場試験においても、5t/haのナタネ油粕の施用で休眠胞子密度が有意に低下し、圃場レベルでの有効性も示された。 2.ナタネ油粕およびナタネ油粕添加培養土壌の水抽出液には、明らかな休眠胞子発芽促進作用が見られなかったことから、休眠胞子密度の低下は、発芽促進物質などによる休眠胞子の発芽によるものではないと考えられた。 3.休眠胞子を接種した土壌にナタネ油粕を添加して、数種の作物をポット栽培し、土壌中の休眠胞子密度の低下を比較した。その結果、休眠胞子密度の低下に有効なハダイコンやエンバクなどの作物の栽培と土壌へのナタネ油粕の添加を併用することで、それぞれ単独の処理の場合よりもさらに効果的に休眠胞子密度を低下させうることが確認された。 4.土壌中の休眠胞子密度の低下は、温度が25℃よりは35℃で、また土壌の水分含有率が高くない条件下で顕著であること、土壌間で差があることなどが明らかになった。また、オートクレーブ処理によって休眠胞子密度の低下が抑制されたことから、土壌微生物の関与が示唆された。 5.有機物を添加して培養した土壌のリン脂質脂肪酸組成を解析した結果、他の処理土壌と異なる微生物群集構造を形成しているものと推察された。
|