研究課題/領域番号 |
14560077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
小川 雅広 山口県立大学, 生活科学部, 教授 (10160772)
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研究分担者 |
熊丸 敏博 九州大学, 農学部, 助教授 (00284555)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | イネ / 突然変異体 / プロテインジスルフィドイソメラーゼ / PDI / 分子シャペロン / 金南風 / esp2 / 胚乳 / 分子チャペロン / esp2変異 / ジスルフィド結合 / ジルフィド結合 / プロテインジスフィドイソメラーゼ |
研究概要 |
(1)60kDa PDIの全長DNAの解析:PDIの全長cDNAクローンを解析した結果、推定アミノ酸残基数は511であった。C末端にはER内腔結合アンカー配列としてKDEL、チオレドキシン活性中心配列APWCGHCが2ケ所存在し、PDI遺伝子は9つのイントロンと10のエキソンから構成されていた。 (2)40kDa PDIと60kDa PDIの構造上の特性の解明:新たに見い出された40kDa PDIのアミノ酸残基数は、441残基で、60kDaPDIとのホモロジーは約40%で、PDI特有のCXXC配列は2ケ所存在し、ER内腔結合アンカー配列は60kDa PDIと異なりNDELであった。 (3)Esp2遺伝子の特性の解明:esp2変異体は60kDa PDIを欠損しているが、Esp2遺伝子と60kDa PDI発現の間には遺伝子ドーセージ効果があり、F2での60kDa PDI欠損とesp2の表現型の組換体が見つからないこと、さらにesp2の3つの独立した対立遺伝子のゲノム遺伝子解析の結果からEsp2は60kDaPDIをコードしていると結論づけた。 (4)40kDa PDIと60kDa PDIのイネ組織間における発現の特性の解明:esp2では40kDa PDIは存在しているが、60kDa PDIはタンパク質が存在していないことが、免疫プロット法と活性測定法によって明かとなった。イネ野生種の登熟種子では60kDa PDIは全PDI活性の約60%、一方40kDa PDIは40%を占め、esp2では40kDa PDIが100%を占めていた。従って40kDa PDIは60kDa PDIとは生理機能が異なると推察された。 (5)40kDa及び60kDa PDIのイネ胚乳における局在性の解明:2つのPDI胚乳における局在性の違いについて免疫二重標識蛍光顕微鏡観察したところ、60kDa PDIは、明からかにデンプン性胚乳にだけ局在しており、アリューロン層や種皮には存在していなかった。一方、40kDa PDIは、デンプン性胚乳と共に、アリューロン層や種皮に明らかに存在する事が判明した。
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