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感染症予防のための新規糖-ペプチドハイブリッド

研究課題

研究課題/領域番号 14560092
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

服部 誠  東京農工大学, 農学部, 助教授 (40221501)

研究分担者 小西 良子  国立医薬品食品衛生研究所, 衛星微生物部, 室長(研究職) (10195761)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードintestinal infection / prevention / glycopeptide / glycomacropeptide / ovomucin
研究概要

重篤な症状を引き起こす腸管感染症は社会的に大きな問題となってきており、対応が急務となっている。最近の研究の進歩により、細菌と宿主細胞の認識において宿主細胞表面の糖鎖が認識分子となっていることが明らかとなってきた。この認識機構を応用し、腸管上皮細胞上に発現している糖鎖と拮抗的に作用する食品成分を腸管内に常在させることで、腸管感染症の予防が可能であると考えた。そこで本研究では、病原微生物が認識する糖鎖を食品を起源として探索し、さらにそれらより糖ペプチドを得、微生物結合能を有する部分を明らかにすること、さらに得られた糖ペプチドに難消化性の糖質を結合したハイブリッド分子とすることにより、これらの生体内における安定性を増強し、実用上有用な分子を創製することを目的とした。牛乳グリコマクロペプチド(GMP)、オボムチンを出発物質として用いた。オボムチンについてはプロテアーゼ処理によりオボムチン由来糖ペプチド(OGP)を得た。これらを用い、ビオチン化菌体を用いた結合アッセイにより、種々の感染性細菌に対する結合能を調べた。その結果、GMPのSalmonella enteritidis (SE)、腸管出血性大腸菌(O157)に対する結合性、OGPのO157に対する結合性を見出した。これらの結合性に関してはシアル酸の関与が明らかとなった。さらに、Caco-2細胞を用いたin vitro実験系により、結合性が確認された細菌に対するGMPの感染症予防効果を検討した。その結果、GMP及びメイラード反応により調製したGMP-キシロオリゴ糖(XOS)ハイブリッド、GMP-カルボキシメチルデキストラン(CMD)ハイブリッドはSEの細胞への接着・侵入を有意に低下させなかったが、GMP-XOSハイブリッド、GMP-CMDハイブリッドが細菌感染の指標となる細胞におけるIL-8産生を有意に抑制することを見出した。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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