研究課題/領域番号 |
14560232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
神 勝紀 信州大学, 農学部, 教授 (40215166)
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研究分担者 |
唐澤 豊 信州大学, 農学部, 教授 (30060528)
大島 浩二 信州大学, 農学部, 教授 (20111784)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 熱産生 / カロリーメーター / 環境温度 / 栄養素 / タンパク質 / 脂質 / 筋肉 / ニワトリ / 間接熱量測定システム / 自由摂取条件 / 運動性熱産生 / 食餌性熱産生 / 加速度センサー / 窒素蓄積量 / エネルギー蓄積量 / 飼料中脂肪レベル / ^<13>C化合物 / グルコース / 低級脂肪酸 / 呼吸基質 / 熱産生量 / 呼吸商 / 飼料摂取量 / 飼料エネルギーレベル / 飼料タンパク質レベル / 腹水症 / 間接熱量測定装置 / 急速応答法 / 寒冷曝露 / タンパク質レベル |
研究概要 |
1.システムの構築と改良:研究開始年度の14年度に間接熱量測定システムを構築して実験を開始したが、測定精度に若干のばらつきが認められたことから、15年度に呼吸チャンバー内空気の除湿装置を付加した。さらに効率的な測定を行うために、16年度に呼吸チャンバー数の増加とこれに伴うストリームセレクターの改造と測定プログラムの変更を行った。17年度は測定プログラム-OS(Win-me)間の累積的な問題によると思われる異常が生じた。そこでOSをWin-XPに更新し、それに伴って測定プログラムを修正した。同時に呼吸チャンバー内の攪拌翼の改良も行った。 2.環境温度と食餌性熱産生:環境温度が低くエネルギー消費が多いとき、消費に見合うだけのエネルギーを飼料によって供給すればよいが、実際には摂食量の限界があるために必要なエネルギーを摂取することが難しい。そこで寒冷時において必要とされる栄養素に関する情報を得るために、栄養素と環境温度の関係を調査した。その結果、飼料中エネルギーを増加させると充分なエネルギーが吸収・利用され体温の調節に役立つが、エネルギー代謝速度の増加によって循環器に負担がかかり、腹水症の発生率が増加することが明らかになった。 3.栄養素の種類と熱産生量:飼料中のタンパク質含量と鶏の産熱量との関係を調査した。タンパク質摂取による産熱は顕著で、用量反応的に産熱することを確認したが、飼料中タンパク質含量が20%を超えると更なる産熱の増加はないことを明らかにした。また、タンパク質による産熱の程度は日齢によっても異なることが示唆された。次に飼料中の脂肪含量と産熱量との関係についても調査した。ニワトリにおいて脂肪酸は呼吸基質として殆ど利用されないといわれており、事実、脂肪含量と産熱量との間に関係はなかったが、脂肪酸は呼吸基質として糖よりも急速に取り込まれ利用されることを発見した。
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