研究課題/領域番号 |
14560256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
柏崎 直巳 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (90298232)
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研究分担者 |
久松 伸 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (10198997)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | リボザイム / 遺伝子発現抑制 / 哺乳動物 / 遺伝子発現 / トランスジェニック / ラット / 初期胚 / 顕微注入 |
研究概要 |
本研究は、リボザイムに着目し、哺乳類における特定遺伝子発現をRNAレベルで特異的に抑制できる新しい「遺伝子発現抑制システム」の開発を目的として研究を行った。実験ではまず、リボザイムの標的として、検証が容易な蛍光タンパク質遺伝子のmRNAを選択し、この遺伝子を発現するいくつかのコンストラクトを設計した。このコンストラクトは、蛍光タンパク質遺伝子の上流にCMV-IEプロモーター、下流にSV40ターミネーターを持つように構築した。これらを制限酵素で切断して直鎖DNAを調製し、5μg/mlに調製したDNAをラット初期胚へ顕微注入した。その結果、前核期胚および2細胞期胚の核へ注入された外来DNAは注入後、各々48時間後および36時間後に高率に一過性の発現することを碓認した。さらに、その2細胞期胚へのDNA注入では、片方の割球にDNAを導入したにもかかわらず、この両割球間で蛍光タンパク質が発現する現象を発見した。この現象は、両割球にまたがって位置する精子尾部が強く関与することが示唆され、これらに関する発表を積極的に行うことができた。また、これら一連の過程の中で、蛍光タンパク質を発現する遺伝子組換えラットの作出にも成功した。一方、蛍光タンパク質遺伝子のmRNAに対するいくつかのリボザイムを設計し、in vitroにおいてその切断能力を検証したところ、標的mRNAを塩基配列特異的に切断させることに成功しており、リボザイムの遺伝子発現抑制システムを開発するための基盤を構築することができた。
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