研究課題/領域番号 |
14560283
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
宮武 和孝 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (70094513)
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研究分担者 |
上田 光宏 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (50254438)
中澤 昌美 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (90343417)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 代謝工学 / クエン酸 / クエン酸トランスポーター / ポリグルタミン酸 / 納豆菌 / 遺伝子導入 / トランスポーター / 遺伝子操作 / バチルス / 大腸菌 / 機能発現 / 大量生産 |
研究概要 |
クエン酸トランスポーターの性質を明らかにするために、遺伝子レベルでの研究を行う。特に、大腸菌への遺伝子導入、あるいはBacillus属に導入することにより、その機構と機能を解析し、梅干産業の廃棄物梅酢あるいは、焼酎発酵の廃棄物であるもろ味酢、さらに食品系廃棄物から高付加価値物質(ポリグルタミン酸)に変換し、合わせて環境浄化にも寄与することを目的とした。 1)クエン酸の取り込みに関与すると思われる遺伝子のクローニングを行い、CitM, YxiQ遺伝子を大腸菌にて発現し、生育や資化能力から、大腸菌においても機能していることを明らかにした。 2)金属イオン、特にマグネシウムがクエン酸の取り込みに影響を与えること、培養条件とくに酸素濃度により制御されること、また酵母抽出液添加でもその資化能力が増強されることを明らかにした。これまでの、生産に比べて4-5倍の生産性が得られた。 3)枯草菌のゲノムからクエン酸トランスポーター遺伝子と思われるy raO遺伝子を取り出し、納豆菌にて発現させた。しかし、生育やポリグルタミン酸の生産能の向上は見られず、他の制御系があると示唆された。 4)市販の納豆菌による、ポリグルタミン酸生産の高い株を選別し、さらに種々の変異源処理をした。 これらのことから、クエン酸を取り込みと金属イオンを組みあわせることで、重金属も含めた金属浄化にも利用でき、環境浄化をしながら有用物質生産もできる可能性が示唆され、今後引き続いての研究が必要と判断した。
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