研究課題/領域番号 |
14570016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 久留米大学 (2003) 九州大学 (2002) |
研究代表者 |
中村 桂一郎 久留米大学, 医学部, 助教授 (20172398)
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研究分担者 |
西井 清雅 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20264020)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | connexin45 / gap junction / knockout mouse / lacZ / GFP / stem cell / immunocytochemistry / electron microscopy / knockout mice / central nervous system / lac Z / confocal laser scanning microscopy |
研究概要 |
我々の作製したコネキシン45遺伝子をLacZマーカー遺伝子と置換した遺伝子変異マウスについて、中枢神経系に注目してコネキシン45の発現様式を検討した。 1.X-gal染色によりコネキシン45mRNA発現細胞の組織内分布を観察した。Cx45-LacZ遺伝子置換ヘテロ接合体成獣の脳全体を、厚さ1mmのスライスとしてX-gal染色した組織片を水溶性樹脂Technovit7100に包埋、1〜5μmの連続切片を作製し、Neutral redで対比染色して観察・記録した。核移行シグナル(NLS)付加コネキシン45遺伝子を発現する神経細胞では、核周辺に限局して青緑色の反応産物が観察された。 2.LacZ陽性コネキシン45発現細胞の微細形態を電子顕微鏡観察により検討した。光顕下に青緑色を呈するX-gal染色反応産物は、電顕下においてやや高い電子密度の不均質な物質として認識され、陽性細胞が識別可能であった。反応産物は、核膜の間の空間に観察された。 3.量子ドットをもちいて抗LacZ抗体によるLacZ発現細胞の検出を試みた。量子ドットは、光顕レベルでは適切に働いた。また、量子ドット分子中の金属元素が電顕下に可視化されることが期待されたが、サイズが小さいことから、必ずしも容易ではなかった。現在、他のプローブへの置換よびエンハンス法の開発を検討中である。 4.GFP発現transgenicマウスの骨髄細胞を移植した動物をもちいて、骨髄に由来する細胞の各臓器における分布様式を観察したところ、形態学的にギャップ結合で連結するとされる細胞がGFP陽性であった。また、消化管のc-Kit発現細胞の分布に関連して、コネキシン43で連結されるsubepithelial fibroblastic networkおよびpericyptal sheathを構成するfibroblastが骨髄由来であることを示唆する観察結果が得られた。
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