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メルケル細胞-神経複合体の神経伝達に関与する物質の細胞化学的同定

研究課題

研究課題/領域番号 14570024
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関岩手医科大学

研究代表者

立花 民子  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (10089386)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードメルケル細胞神経複合体 / セロトニン受容体 / セロトニントランスポーター / グルタメート / グルタメートトランスポーター / オピオイド受容体 / CGRP受容体 / VIP受容体 / メルケル細胞-神経複合体 / メルケル終末 / メルケル細胞 / シグナル伝達 / Gタンパク共役受容体
研究概要

皮膚や口腔粘膜の機械受容器であるメルケル細胞-神経複合体において、メルケル細胞がどのような役割を果しているかを解明する目的で、従来からメルケル細胞に同定されている神経活性物質の受容体やトランスポーターの局在を免疫組織化学的に調べた。また、近年この複合体における伝達物質ではないかと注目されるようになったグルタメートについても、トランスポーターと受容体について免疫組織化学的、並びに遺伝子組織化学的検索を試みた。
メルケル細胞から放出される神経活性物質が化学的伝達物質として働くためにはイオンチャネル内蔵型の受容体が接続神経終末に存在する必要がある。従来メルケル細胞に同定されている物質の中でそのような受容体を持ちうるのはATPとセロトニンだけなので、これらの受容体について検討したが、これらの物質に対するイオンチャネル型受容体の局在は同定出来なかった。これらの物質には代謝型の受容体も存在するが、前年度5-HT1型受容体の免疫反応を神経終末に同定していたことから、セロトニントランスポーターの局在を調べたところ、神経終末とメルケル細胞の双方に強い免疫組織化学反応の局在が認められた。このことから、セロトニンは伝達物質ではなく、神経活動の抑制に関与するものと考えられた。メルケル細胞から放出されると考えられる数種の神経ペプチドに対する受容体の局在についても検討し、VIP receptor、CGRP receptorおよびopioid receptorδ様の陽性反応がメルケル細胞に局在するのを認めた。グルタメートが神経伝達物質である可能性を探るためにvesicular glutamate transporterの局在を調べたところ、神経終末に強い反応が、メルケル細胞に弱い反応が認められた。メルケル細胞におけるmGluRの遺伝子発現については目下研究中である。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Tamiko Tachibana: "Immunohistochemical expression of mGluR5, P2Y2 receptor, PLC-b1, and IP3-I and -II in Merkel cells in rat sinus hair follicles."Histochemistry and Cell Biology. 120. 13-21 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 熊上亮: "正常ラット口蓋粘膜におけるメルケル細胞の脱落とアポトーシスの有無について"岩手医科大学歯学雑誌. 28. 171-179 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamiko Tachibana: "The Merkel Cell"K.I.Baumann, Z.Halata, I.Moll. 248 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Tachibana: "Immunohistochemical Expression of mGluR5, P2Y2 receptor, PLC-b 1, And 1P3-I and -II in Merkel cells in rat sinus Hair follicles."Histochem.Cell Biol. 120. 13-21 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Kumakami: "A study on the existence of desquamation rind a optosis of Merkel cells in the normal rat palatine mucosa."Dent.J.Iwate Med.Univ.. 28. 171-179 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamiko Tachibana: "The Merkel Cell"K.I.Baumann, Z.Halata, I.Moll (eds.) (Springer). 248 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Tachibana, M.Endoh, R.Kumakami, T.Nawa: "Immunohistochemical expressions of mGluR5, P2Y2 receptor, PLC-b1, and IP3-I and -II in Merkel cells in rat sinus hair follicles"Histochemistry and Cell Biology. 120. 13-21 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 熊上亮, 立花民子: "正常ラット口蓋粘膜におけるメルケル細胞の脱落とアポトーシスの有無について"岩手医科大学歯学雑誌. 28・3. 171-179 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Tachibana, T.Nawa: "The Merkel Cell. Structure - Development - Function - cancerogenesis."K.I.Baumann, Z.Halata, I.Moll. 248 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] K.I.Baumann, Z.Halata, I.Moll編: "The Merkel Cell, -structure, development, function and Merkel cell carcinoma-"EISEVIER SCIENCE, Excerpta Medica, International Congress Series. 243 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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