研究課題/領域番号 |
14570032
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
上原 清子 福岡大学, 医学部, 助教授 (00084244)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 血管内皮細胞 / カペオラ / Ca^<2+>貯蔵小胞体 / IP3R / リアノジンレセプター / ストレスファイバー / 脾臓 / ラット / カベオラ / 脾洞 / 内皮細胞 / IP_3Rリセプター / リアノジンリセプター / 微細構造 |
研究概要 |
脾洞の壁を作っている内皮細胞は、血球の通過関門を形成している。一般に血管内皮細胞は血流や血圧を感知し、shear stressに反応してstress fiberが変化する。stress fiberが収縮し、カベオラにCa^<2+>放出系に関わるIP3様レセプター、Ca^<2+>排出系に関わるポンプのCa^<2+>-ATPaseが存在することなどから、脾洞内皮細胞はstress fiberの収縮、細胞間接着装置の解離・結合、細胞骨格の改築などを行い、血球通過を調節していると考えられる。脾洞内細胞の血球通過の調節のメカニズムを解明するために、脾洞内皮細胞の微細構造を調べた。脾洞内皮細胞間にはtight junctionやadherens junctionが存在し、stress fiberが基底部に広くnetworkを形成すること、stress fiberの近くに細胞内に深く陥入した形質膜由来の小管構造、Ca^<2+>を貯蔵した小胞体、カベオラが多数存在するを明らかにした。stress fiberに近接してカベオラ、小胞体、骨格筋のT小管に類似した小管系が存在していることから、stress fiberの収縮には位置的に近いCa^<2+>による調節機構があると推定される。本研究で内皮細胞のstress Fiberの収縮と細胞内Ca^<2+>動態との関連を明らかにすることを目的に。Ca^<2+>の動員機構について微細構造学的に調べた。単離内皮細胞や組織凍結切片をCa^<2+>関連のチャネル、IP3レセプター、リアノジンリセプター、容量依存性のCa^<2+>チャネル等の抗体を用いて免疫染色し、局在を共焦点レーザー顕微鏡で調べた。さらに、免疫電子顕微鏡法を用いて、これらの局在とstress fiber,カベオラ、細胞内小管系との関連を調べた結果、これらは位置的に近接しており、密接な関係が有ることが解った。
|