研究課題/領域番号 |
14570046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
杉 晴夫 帝京大学, 医学部, 教授 (20082076)
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研究分担者 |
山下 尋史 東京大学, 医学部, 助手 (50323572)
小林 孝和 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00112756)
杉浦 清了 東京大学, 新領域創生科学研究科, 教授 (10272551)
白川 伊吹 帝京大学, 医学部, 助手 (80236190)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 心臓 / 心室筋細胞 / ミオシンアイソフォーム / 筋収縮 / レーザーオプティカルトラップ法 / ATP / Ca^<2+>過渡現象 / レーザーオプティカルとラップ |
研究概要 |
平成15年度の本研究の成果は以下のように要約される。 ラットの心室筋のミオシン重鎖組成は過負荷条件下でα重鎖からβ重鎖に変化し、この変化は心室筋が単位時間に発生する張力に対するATP分解量の減少、すなわちTension Costの減少をおこすことをわれわれはすでに明らかにした。しかしヒト心室筋は正常時にすでにβ重鎖のみからなり、過負荷条件でもこの組成は変化しない。 われわれはヒト心室筋の重鎖と結合している軽鎖の組成が心室筋の張力を増大させるのではないかと考え、この可能性を実験的に検証した。その結果、複数のミオシン分子を一本のアクチンフィラメントとATP存在下に反応させた際発生する張力の時間平均は、ミオシン軽鎖が心房型アイソフォームから心室型アイソフォームに変化することにより明らかに増大することがわかった。 われわれはさらにレーザーオプティカルトラップにより低濃度ATP存在下にミオシン単分子がアクチンフィラメントと反応する頻度は軽鎖組成により変化しないが、個々の反応の持続時間は明らかに心室型ミオシン軽鎖アイソフォームで増大することを明らかにした。
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