研究課題/領域番号 |
14570069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田中 逸 順天堂大学, 医学部, 講師 (40276499)
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研究分担者 |
酒井 謙 順天堂大学, 医学部, 講師 (70333044)
綿田 裕孝 順天堂大学, 医学部, 講師 (60343480)
河盛 隆造 順天堂大学, 医学部, 教授 (00116021)
前田 士郎 理化学研究所, 遺伝子多型解析センター, チームリーダー (50314159)
形本 静夫 JUNTENDO UNIVERSITY, DEPARTMENT OF SPORT SCIENCE, PROFESSOR (50053343)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 疾病予防 / 糖尿病 / 遺伝子多型 / 細胞内脂質 / インスリン抵抗性 / 疫病予防 |
研究概要 |
1.新しい酸化ストレスマーカーの確立 従来のマーカーは数口間の短期的酸化ストレスを反映するのに対して、申請者らは赤血球膜の酸化コレステロール(3,5,7-コレスタトリエン)と赤血球内ヘモグロビン分子におけるカルボキシメチル化バリンヘモグロビン(CMV-Hb)の測定系と有用性を確立し、両者は数ヶ月の酸化ストレス蓄積指標であることを明らかにした。 2.酸化ストレス関連遺伝子多型の探索 酸化ストレスに関連する既知遺伝子多型と新規遺伝子多型の探索を行なった。現時点で生活習慣病(糖尿病、動脈硬化症)の発症に強く関与する単一の遺伝子多型は同定出来なかったが、ACEイントロン16I/D多型とNAD(P)Hoxidase p22phox C242T多型の組み合わせが動脈硬化症に関与する知見を得た。今後はこれらの遺伝子多型の組み合わせと疾患感受性に関する前向き検討を進めると同時に、さらに新規遺伝子多型の探索を行なう予定である 3.体脂肪分布の総合的評価 ^1H-MRSによる肝臓と骨格筋の細胞内脂肪定量法、及びMRIによる腹部内臓脂肪と腹部皮下脂肪の立体的定量法を確立した。これらの指標にDEXA法やガス希釈法による体脂肪率測定を組み合わせることにより、体脂肪量と体脂肪分布を総合的に評価することが可能となった。 4.食事療法と運動療法による糖尿病患者、非糖尿病肥満者に対する介入効果の検討 上記1-3の検討成績に基づいて、糖尿病患者には2週間、非糖尿病肥満者には3ヶ月間と6-12ヶ月間の生活指導による介入を行なった。その結果、酸化ストレスを充進させずに体脂肪減少とインスリン感受性増大により糖・脂質代謝を改善させることが可能となった。これらの成果は第18回国際糖尿病会議(平成15年)、第48回日本糖尿病学会学術集会(平成17年)、第65回米国糖尿病学会(平成17年)で発表し、2編の論文発表を行なった。
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