研究課題/領域番号 |
14570080
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
寺本 憲功 九州大学, 医学研究院, 講師 (40294912)
|
研究分担者 |
関 成人 九州大学, 大学病院, 講師 (90294941)
伊藤 祐之 (伊東 祐之) 九州大学, 医学研究院, 教授 (80037506)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | ヒト膀胱平滑筋 / 不安定膀胱 / ATP感受性K^+チャネル / 頻尿治療薬 / 尿失禁治療薬 / K^+チャネル開口薬 / カリウムチャネル / 電気生理学 / 平滑筋 / イオンチャネル / 治療薬 |
研究概要 |
近年、分子生物学的手法によりK_<ATP>チャネルは少なくとも2種類の蛋白質、すなわちチャネルポアを形成する内向き整流性K^+チャネル(Kir : Inwardly rectifying K^+ channels)とスルフォニルウレア受容体(SUR : Sulphonylurea receptors)より構成されることが明らかとなった。それらKirとSURにはそれぞれ数種類のサブタイプが存在する(Kir : Kir6.1とKir6.2の2種類のサブタイプ、SUR : SUR1、SUR2AとSUR2Bの3種類のサブタイプ)。そのKirとSURの種々のサブタイプの組み合わせが臓器によって異なりそれぞれのK_<ATP>チャネルの薬理学的特性を決定していると考えられる。例えば膵臓β細胞型K_<ATP>チャネルの組み合わせは、Kir6.2/SUR1から構成され、心筋型K_<ATP>チャネルは、Kir6.2/SUR2Aの組み合わせ、血管平滑筋型K_<ATP>チャネルは、Kir6.1/SUR2Bの組み合わせから構成されていると考えられている。 本研究ではヒト膀胱平滑筋におけるK_<ATP>チャネルの電気生理的、薬理学的及び分子生物学的特性を明らかとし、そのK_<ATP>チャネルの分子実体を解明することに主眼を置いた。ヒト膀胱平滑筋型K_<ATP>チャネルのKir蛋白タイプは、チャネル蛋白としてKir6.1は細胞膜上に発現しているものの実際にはヒト膀胱平滑筋型K_<ATP>チャネルのチャネルポア領域の蛋白質はKir6.1蛋白ではなく主にKir6.2蛋白である可能性が強く示唆された。またヒト膀胱平滑筋型K_<ATP>チャネルのSUR蛋白のサブタイプは、SUR1とSUR2Bの異なる受容体が関与する可能性が強く示唆された。
|