研究課題/領域番号 |
14570117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
竹岡 みち子 信州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30197280)
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研究分担者 |
谷口 俊一郎 信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60117166)
江原 孝史 信州大学, 医学部, 助教授 (00203646)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | calponin h1 / actin / truncate / mutation / cancer / motility / calponin / カルポニンh1 / CH domain / Actin binding site / Calponin repeats / C terminal / actin安定性 / HT1080細胞 / truncates |
研究概要 |
線維芽肉腫細胞であるHT1080細胞を用いてcalponin h1の作用を検討したところ、ヒトcalponin h1遺伝子の導入により足場非依存性増殖および造腫瘍性の抑制、actinの安定化、運動性の低下等が認められたが、種々のtruncatesの作製により、運動能の抑制は主に3個のCNrepeats(CNR)に依ることが解った。このCNRは、Actin Binding Site(ABS)の他にもactinとの結合が考えられている部位であり、そのrepeat1(R1)にはproteon kinase C(PKC)のターゲットになるserin、threoninを含んでいる。そこで、calponin h1とactinとの結合に注目し、結合状態の変化および細胞の安定性を検討した。まずactinを脱重合させるcytochalasin D刺激を行ったところ、全長のcalponin h1導入細胞では対照と比較してactinの脱重合が抑制されたれ、更にactinの再編成を促進するPDBuによるPKC刺激でも全長のcalponin h1は同様に、focal adhesionの一形態であるpodosomeの形成を抑制した。ABS及びCNRのR1を除いたtruncatesを作製し、またPKCのターゲットになるserin175、threonin184をalaninに置き換えた変異体を作製して細胞に導入したところ、これら3種のtruncates共にcalponin h1からactinが解離することが示された。またこの解離はPDBuのPKC刺激によるpodosomeの形成促進と一致していた。即ち、calponin h1はactinと結合することによってcytochalasin DおよびPDBu刺激に対して抵抗性を示すことが解った。
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