研究課題
基盤研究(C)
我々は、すでにHBP23の結晶構造について報告している(Proc.Natl.Acad.Sci.USA.96,12333-12338)。これらの結果を踏まえ、HBP23におけるperoxidase活性および可溶性チロシンキナーゼc-Ablとの関わりについての解析を行い、次の結果を得た。HBP23の野生型および変異型は大腸菌での発現系より、可溶性チロシンキナーゼc-Abl全長および各ドメインはバキュクロウイルスでの発現系より得た。ゲルろ過法により、HBP23は2量体から10量体までの分子種が存在し、これらの量比はレドックス、蛋白質濃度、イオン強度により変化するとの結果を得た。peroxidase活性はチオレドキシン系およびDTT系を用い測定し、Cys52は活性中心である、Cys173はチオレドキシンの結合部位である、Arg128およびArg151はCys52の反応性を高めている、との結果を得た。ヒト同様HBP23は可溶性tyrosine kinase c-Ablと複合体を形成するとの結果を得た。
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Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 100
ページ: 8170-8175
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 100
Acta Neuropathol. (in press)