研究課題/領域番号 |
14570136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
仁木 利郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90198424)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 肺腺癌 / 炎症 / 創傷治癒 / 浸潤 |
研究概要 |
肺腺癌の浸潤先端部において発現する炎症・組織修復に関連した遺伝子発現の制御機構を解明するため以下の研究を行った。 1.laminin-5γ2鎖の転写開始地点の上流1.5Kbの領域をPCRにより増幅しルシフェラーゼアッセイ用ベクターに組み込み、まずこの領域の転写活性がTGF-α添加によるlaminin-5γ2mRNAの誘導を制御していることを確認した。次にこの転写開始地点の上流1.5Kbの転写活性は、(1)活性形MEKの導入により20倍に誘導され、逆にMEK阻害剤の添加により抑制されること、(2)野生型p53により強く抑制されるが、変異型p53には抑制作用がないことを見い出した。従ってlaminin-5γ2鎖の誘導にERK-MEKの径路が関与し、その抑制にはp53が重要であるものと推定された。さらにこのような制御は転写開始地点の上流0.5Kbまで欠損させたベクターでも認められることから、この領域にさらに変異を導入し解析を継続中である。 2.切除肺腺癌組織20例を用いて、炎症・組織修復、癌浸潤に関連したシグナルの活性化を免疫組織学的に検討した。その結果、頻度、分布、強度の違いはあるものの、c-met(4/20例)、ERK(15/20例)、JNK(3/20例)、p38(7/20例)の活性化を認めた。NF-κBに関しては、p64,p50の発現は全例において認め、また症例による違いはあるが、少なくとも一部の腫瘍細胞においては核内の局在が観察された。 3.C-metにっいてはさらに症例数を増やし78例で検討した。その結果14例(17.9%)においてmetの活性化が認められた。C-metの活性化は高分化腺癌でその頻度が高く、癌細胞の細胞表面に局在していた。C-metの活性化を肺腺癌細胞株で検討したところ、切除肺癌組織と同様、癌細胞の表面にその局在が観察された。
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