研究課題/領域番号 |
14570162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
堀江 良一 北里大学, 医学部, 講師 (80229228)
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研究分担者 |
渡邊 俊樹 (渡辺 俊樹) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30182934)
東原 正明 北里大学, 医学部, 教授 (80165084)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Hodgkinリンパ腫 / Hodgkin、Reed-sternberg細胞 / NF-kB / CD30 promoter / JunB / Hodgkin、Reed-Sternberg細胞 / NF-κB / IL-13 / TRAF / NIK / IKK / signalosome |
研究概要 |
CD30はTNFレセプターファミリーに属する分子でHodgkin and Reed-Sternberg(H-RS)細胞表面に過剰発現しH-RS細胞のマーカーとして注目されてきた。ここ数年、分子レベルでのHodgkinリンパ腫に対する理解が進み、H-RS細胞が胚中心B細胞に由来する腫瘍成分であること、転写因子NF-kBやIL-13の恒常的誘導が共通の分子基盤であることが報告されている。 本研究は14年度にCD30とNF-kBというH-RS細胞に特徴的分子がCD30過剰発現-NF-kBの恒常的活性化というループを介してHodgkinリンパ腫の病態に本質的に関わっている事を示すと同時にCD30自己活性化の下流でNF-kB恒常的活性化に関わるシグナル伝達分子群の分子機構をsignalosome形成という新しい概念により示した。 15年度は、CD30過剰発現の分子機構を、CD30プロモーターの転写制御の観点から明らかにすることを目標とした。我々はCD30プロモーターを制御する分子としてJunBを同定した。すなわちJunBはH-RS細胞に恒常的に誘導されCD30過剰発現に関わる分子の一つであることが明かとなった。このことは、これまでほとんど解明されていないH-RS細胞でのCD30過剰発現に関わる分子を始めて具体的に同定すると同時に、JunBの発現機構の解明は胚中心B細胞がH-RS細胞にトランスフォームする際の分子機構の理解を確実に一歩進めるものと考えられる。
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