研究課題/領域番号 |
14570180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
北川 昌伸 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10177834)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | レトロウイルス / DNA損傷 / アポトーシス / p53 / DNA-PK / フレンド白血病ウイルス / ATM |
研究概要 |
我々はC3Hマウスにおいてフレンド白血病ウイルス(FLV)の感染が放射線誘発p53依存性アポトーシスを著明に増強する実験系を見出した。FLVに感染したC3Hマウスに低線量の放射線を全身照射すると、マウスは照射後2週間で著明な貧血を起こして死亡し、骨髄造血細胞には高頻度のアポトーシスが観察される。FLV感染下で起こるこのp53依存性アポトーシスの増強にはDNA-PKとATMが関与していることがわかった。そこで、今回はこれらのPI3キナーゼが、ウイルスのどの成分と関連して作用しているのかを解析する目的でウイルス成分に対する抗体(抗FLV抗体、抗gp70抗体)とPI3キナーゼに対する抗体を用いた免疫沈降およびWestern blot実験を行った。その結果、低線量放射線照射されたFLV感染C3Hマウスの骨髄細胞では、ウイルス由来タンパクのうちenvのコードするgp70が、DNA-PKと会合していることが示された。DNA損傷に誘発されるp53依存性アポトーシスでは通常、ATMがp53を活性化することが知られているが、gp70存在下ではDNA-PKがp53の活性化に関与し、著明なアポトーシスの誘導に関わっていることが示唆された。 また、in vitroの造血系細胞株で、この現象が再現されうるかどうかについても検討した。用いた細胞株はC3Hマウス由来の放射線誘発骨髄性白血病細胞株で、FLV感染させた後2.0から3.0Gyの放射線照射を行ってアポトーシスの誘導の程度を観察した。FLV感染はgp70のFACS解析により、またアポトーシスはTUNEL法によって解析した。その結果、検討した4株中2株でin vivoで見られたのと同様なFLV感染による放射線誘発アポトーシスの増強作用が認められた。この現象に関わるシグナルについて詳しい解析を追加中である。
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