研究課題/領域番号 |
14570182
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
久野 耕嗣 金沢大学, がん研究所, 助教授 (40242565)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 細胞外マトリックス / メタロプロテアーゼ / ADAM / 関節炎 |
研究概要 |
ADAMTS-1は、トロンボスポンジン(TSP)タイプIモチーフを持つADAM型メタロプロテアーゼである。我々はこれまでADAMTS-1が、軟骨の主要なプロテオグリカンであるアグリカンを分解する活性を有していることを明らかにしてきた。ADAMTS-1によるアグリカン切断部位は、関節炎患者の関節滑液中で検出されるin vivoでのアグリカン断片のものと一致することから、ADAMTS-1がアグリカンの分解を介することによって、関節炎における軟骨組織破壊に関わっている可能性が考えられる。本研究では、ADAMTS-1遺伝子欠損マウスでコラーゲン誘導性関節炎を誘発し、野生型マウスと比較して関節軟骨破壊の軽減が見られるかどうかを調べることにより、関節炎誘発時の関節軟骨破壊におけるADAMTS-1の役割を調べることを目的としている。この目的のためADAMTS-1遺伝子欠損マウスをコラーゲン誘導性関節炎に感受性を示すDBA/1マウスと戻し交配を10世代行い、現在実験に必要な繁殖を行っている段階である。この間、ADAMTS-1遺伝子欠損マウスを用いて、平行して進めているADAMTS-1の卵巣機能における役割の解析を先に行った。まず、3週令雌マウスにPMSGおよびhCGを投与する過排卵条件下で排卵数を測定した場合、ADAMTS-1遺伝子欠損雌マウスでは、ヘテロマウスと比較して、排卵数の著しい低下が認められた。このように、ADAMTS-1遺伝子欠損マウスでは、卵巣全体の機能が低下していることから、ADAMTS-1が卵巣機能において、必須な役割を果たしていることが示唆された。現在、排卵過程および卵胞成熟過程にどのように関わっているか検討を行っている。
|