研究課題/領域番号 |
14570184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
市原 正智 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00314013)
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研究分担者 |
村雲 芳樹 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (40324438)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | RET / GDNF / kidney development / ureteric bud / BTB / POZ / SEP1 / tubulin / kidney develoment |
研究概要 |
RETチロシンキナーゼ下流での誘導遺伝子を本研究でさらに詳細に検討した。一つはBTBドメインおよびZn fingerモチーフを有する新規蛋白質で、GZF1と命名した。この遺伝子は腎臓の発生過程で、RETの発現部位と同一部位にRETの発現にやや遅れて発現されることが確認された。マウス腎臓の臓器培養にGZF1のアンチセンスオリゴを加えてGZF1の発現を抑制した結果、ureteric budの発達が著明に抑制されることが見いだされた。一方GZF1にGFP配列を付加しHEK293細胞に発現させると、核への局在が確認された。さらにGAL4-DNA結合配列をGZF1に付加して、転写抑制活性を検討した結果、GZF1はBTBドメインを介して強い転写抑制に働くことが示された。こうした事実から、GZF1が腎臓の発生に重要な役割を果たしていると推察された。さらにCAST法をもちいてGZF1のプロモーター領域での結合配列の同定をすすめ、結合のコンセンサス配列を決定した。またyeast two hybrid法を用いてGZF1と相互作用するタンパク質の同定を進めているところである。なお昨年度および今年度の結果はJ.Biol.Chemに報告し受理されている。さらに5'→3'exoribonucleaseのヒトホモローグであるSEP1(Xrn1p)もGDNF刺激によりRETチロシンキナーゼの下流で誘導される遺伝子として機能解析を進めた。SEP1はRETチロシンキナーゼの下流で誘導されるとともに、マウスの神経組織においてRETと同様な発現分布を示し、経時的にはRETの発現にやや遅れて発現が見られることを我々は見いだした。またチューブリンとの共存が証明され、チューブリンの安定化などを介して神経突起伸長に関与していることが示唆された。こうした結果はNeuroscienceに報告し受理された。
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