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癌細胞と破骨細胞をcotargetにした、イプリフラボンによる溶骨性骨転移の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 14570206
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

岩崎 輝夫  兵庫医大, 医学部, 講師 (40322581)

研究分担者 寺田 信行  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50150339)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードipriflavone / 乳癌 / 骨転移 / 破骨細胞 / 溶骨
研究概要

(目的)
ipriflavone(以下Ipr)は、isoflavone誘導体で骨吸収系と骨形成系とに作用する経口摂取可能な骨粗鬆症治療薬として使用されている。またIprの構造類似体であるgenisteinやquercetin、更にはIprの代謝産物であるdaidzeinには抗腫瘍効果が報告されている。以上の事から、Iprは骨破壊抑制と抗腫瘍効果により癌の溶骨性骨転移を抑制する可能性がある。我々は、ヒト乳癌細胞(MDA-231細胞)を用いたヌードマウスの溶骨性骨転移の実験系を用いてIprの効果を検討した。
(方法)
MDA細胞をヌードマウスの左心室に注入し、翌日からまたは2週間後からIprを連日経口投与した。そのマウスのX線写真を撮り溶骨性転移巣の数、面積を検討するとともに溶骨性骨転移巣でのmitotic indexを検討した。更に、溶骨性転移巣での癌、骨境界面単位当たりの破骨細胞数を調べた。又Iprのin vitro及びin vivoでのMDA細胞の増殖に及ぼす効果、MDA細胞の増殖を促進するEGFによるEGF受容体のチロシンリン酸化に及ぼす効果を調べた。
(結果)
Iprは、投与開始時期とは無関係にMDA細胞の溶骨性骨転移を抑制するとともに溶骨性骨転移巣でのmitotic indexを減少させた。また、Iprは癌、骨境界面単位長さ当たりの破骨細胞数を減少させた。更に、Iprはin vitro及びin vivoでのMDA細胞の増殖を抑制し、EGFによるEGF受容体のチロシンリン酸化を抑制した。
(考察)
以上の様に、Iprはin vivoで乳癌細胞の増殖抑制、破骨細胞数の減少作用を示し乳癌細胞による溶骨を抑制したので、Iprは乳癌の溶骨性骨転移治療に有用であると推測される。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Iwasaki I. et al.: "Ipriflavone inhibits osteolttic bone metastasis of human breast cancer cells in a nude mice model"International Journal of Cancer. 100. 381-387 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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