研究課題/領域番号 |
14570330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
中 比呂志 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (00217639)
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研究分担者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 骨密度 / 腰椎 / 大腿骨頸部 / 日本人子ども / 第二次性徴 / ライフスタイル / 体格 / 追跡研究 / 思春期 / 高校生 / 骨量増加決定要因 / 骨粗鬆症予防 / 中学生 |
研究概要 |
我々は、平成12年に412人の中学1年生について、平成13年に316人の高校1年生について、腰椎及び大腿骨頸部の骨密度測定、体格・握力の測定、既往歴・ライフスタイル面接調査、カルシウム摂取調査を実施した。そこで、平成14年度は中学3年生346人(男子:127人、女子:219人、追跡率:84.0%)、平成15年度は高校3年生160人(男子:77人、女子:83人、追跡率:50.6%)について追跡調査を実施した。調査はBaseline時と同様な項目であった。また、骨代謝指標を中学3年生にのみ測定した。 1.男女とも中学期(腰椎増加率:男子10.4%、女子6.0%、大腿骨近位部:男子8.6%、女子5.3%)及び高校期(腰椎増加率:男子4.2%、女子1.4%、大腿骨近位部:男子4.1%、女子2.7%)ともに骨密度は有意に増加しており、中学期において著しい増加を示した。中学及び高校期とも、女子より男子において大きな増加率を示した。2.中学期及び高校期のスポーツ活動は骨密度を高める方向に作用する重要な要因と考えられた。3.中学期及び高校期とも体重の重い生徒では高い骨密度を示した。また、体重の増加の大きい生徒では骨密度の増加率が大きく、体重増加が小さい生徒や減少した生徒では増加率も小さい傾向にあった。この時期の体重の減少やダイエットは骨量獲得を阻害している可能性が示唆された。4.カルシウム摂取量及び牛乳・乳製品の摂取は、骨密度及びその変化率と顕著な関係を示さなかった。しかし、この時期のカルシウム摂取は骨量獲得に対して好影響を及ぼしていることが示唆された。5.中学3年生に骨代謝指標(I型コラーゲンN末端終末ペプチド、デオキシピリジノリン)の測定を行った結果、男女とも骨代謝指標と骨密度の間に有意な負の関係が見られた。また、女子では骨代謝指標と骨密度変化率の間に有意な正の関係が認められた。
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