研究課題/領域番号 |
14570348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
吹野 洋子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教授 (70075000)
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研究分担者 |
青木 伸雄 浜松医科大学, 医学部衛生学, 教授 (10109762)
磯 博康 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50223053)
伊勢村 護 (伊勢村 譲) 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (40028197)
新保 真理 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助手 (20300139)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 緑茶飲用 / ポリフェノール量 / 空腹時血糖 / インスリン抵抗性 / hs-CRP / 無作為化比較試験 / 栄養素等摂取量 / 中高年者 / 空腹時血糖値 / A1c / 無作為化比較実験 |
研究概要 |
中高年者の男女の糖尿病境界型及び糖尿病者に対して無作為化比較試験・クロスオーバー介入研究により、緑茶追加飲用前後のポリフェノール摂取量、栄養素等摂取量の糖代謝に関する生体指標への影響を検討し、緑茶飲用の糖尿病の予防・改善効果をより明確にすることを目的とした。 2ヵ月間の緑茶ポリフェノール544mgの追加飲用の介入の結果、ポリフェノール摂取量の変化量とBMI、血糖、ヘモグロビンA_<1c>の変化量は有意ではないが、負の関連傾向を示し、インスリン、HOMA指数、高感度CRPの変化量は正の関連傾向を示した。また、BMI変化量と血糖、インスリンそれぞれの変化量とは統計学的に有意な正の相関が認められた。また、介入群、対照群を合わせて、個人ごとのポリフェノール変化量とインスリン変化量との関連の分析において、両者には正の相関の傾向が認められ、今後、緑茶のインスリン抵抗性の影響の検討をさらに進める必要があると考えられた。 両群の、調査開始時、2ヵ月後、4ヵ月後の経過期毎の比較をクロスオーバー法で検討したところ、ポリフェノール摂取量は介入後、増加が認められた。拡張期血圧値は介入により低下傾向がみられた。血糖、インスリン、HOMA指数には有意な介入効果が認められなかったが、緑茶追加介入期にインスリン値、HOMA指数は両群とも低下を示した。 ヘモグロビンA_<1c>はポリフェノール追加摂取により、介入先行群、後行群とも介入後低下し有意な介入効果を示した。 緑茶追加飲用による食事への影響をみたところ、緑茶介入による栄養素等摂取量への大きな変化はみられず、両群ともに食塩摂取量のみ有意な増加が示された。 以上より、本研究の2ヵ月間のポリフェノール544mgの追加飲用すなわち、緑茶総ポリフェノール約700mg摂取は糖尿病予防、管理への効果が認められたと考えられた。
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