研究課題/領域番号 |
14570353
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
村上 千恵子 東京福祉大, 社会福祉学部, 助教授 (90326984)
|
研究分担者 |
村上 宣寛 富山大学, 教育学部, 教授 (50115151)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 勤労者 / 職場のストレス / 職場のストレス判定図 / 心の健康チェック表(MINI-27) / 家庭のソーシャル・サポート / 職場用コーピング尺度 / 主要5因子性格検査 / 欠勤日数 |
研究概要 |
職場のストレスに影響を与える性格・家庭の要因を調査するため、群馬県と富山県でアンケート調査を実施した。調査票は職種、事業場規模、職位、勤続年数、週の勤労時間、主観的健康状態、遅刻・欠勤日数、職場のストレス判定図、家庭のソーシャル・サポート、心の健康チェック表(MINI-27)、職場用コーピング尺度(庄司ら)、主要5因子性格検査などから構成された。事業場に協力を求めたが、メンタルヘルス調査は敬遠される傾向が強く、快諾が得られなかった。そのため、郵送法と学生の家族に変更して実施した。591名から回答が得られた。有効回答者は496名(83.9%)で、男性351名(平均年齢47.3歳)、女性145名(平均年齢39.5歳)を分析の対象とした。記入漏れなどによる47名と、主要5因子性格検査の妥当性尺度に問題がある48名(建前尺度やF尺度の高得点者など)、合計95名を削除した。 欠勤日数を従属変数として単相関を求めると、心の健康チェック表のストレス症状尺度で0.156(p<.01)、不安・心労尺度で0.115(p<.05)と有意な相関があった。家庭での情緒的サポートは、欠勤日数を減少させる方向に作用していた(-0.140,p<.001)。職場のストレスには、外的環境に働きかけて積極的なコーピング行動や認知をする方が、欠勤日数を減少させる方向に作用していた(-0.098,p<.005)。職場のストレス判定図の4尺度中、上司の支援は欠勤日数を増加させる方向に作用していた(-0.098,p<.005)が、他の尺度と主要5因子性格検査では相関がなかった。 心の健康チェック表(MINI-27)は欠勤日数をよく予測することがわかった。27項目の質問紙で、無料でダウンロードできる(http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/)。勤労者が自分で心の健康をチェックして、セルフ・コントロールするのに活用できるだろう。今後の研究に活用するため、変数を絞って共分散分析を実施し、職場ストレスを緩和する要因を分析する予定である。
|