研究課題/領域番号 |
14570359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
下光 輝一 東京医科大学, 医学部, 教授 (90206243)
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研究分担者 |
臼井 正彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (40074570)
行岡 哲男 東京医科大学, 医学部, 教授 (00182668)
小田切 優子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90276907)
大谷 由美子 東京医科大学, 医学部, 講師 (00074724)
石丸 新 東京医科大学, 医学部, 教授 (50112785)
小柳 泰久 東京医科大学, 医学部, 教授 (20074560)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 医療事故 / ストレス / リスクマネジメント |
研究概要 |
近年、大病院における様々な医療事故報告が相次ぎ、医療現場における事故防止対策が喫緊の課題となっている。医療におけるリスクマネジメントでは、現場における医療事故防止のためのシステムづくりが重要であるが、同時に、厳しい労働条件で働くスタッフの心身の健康管理がなされなければ、人為的ミスによる事故回避はできない。医療事故防止と医療の質の向上のためには、ストレス要因やストレス状態を評価し、適切なストレス対策を行う必要がある。 初年度は、医師・看護師に対して勤務状況、インシデント・アクシデント経験、仕事のストレス、燃えつき等を調査しストレス状態を評価した。看護師では過去6ヶ月以内のインシデント経験の有無によりストレッサー、ストレス反応、修飾要因各尺度得点に有意差が認められたが、医師にはおいては認められなかった。 次年度から、介入対象を看護師として看護師間、看護師と医師、看護師と患者とのかかわりにおいて重要なコミュニケーションのスキルや対処方略を獲得できるような積極的傾聴の講習会の開催、ストレス対処マニュアルの配布というストレス軽減プログラムを作成した。このプログラムにそって、無作為割付で介入し、6ヶ月後に効果評価したが、介入外因子(医療事故)の影響により、多くの項目で介入群、対照群ともにストレス状態は上昇していた。しかしながら燃え尽き項目の個人的燃えつき、クライアント関連の燃え尽きでは、対照群では有意な上昇を示していたが、介入群は変動せず、交互作用はp=0.081、p=0.062を示していた。 今回は諸般の事情よりストレス要因へのアプローチが十分に実施されず、積極的傾聴法の理解とコミュニケーションの向上によるストレス反応へのアプローチのみを評価した。介入外因子の影響は大きいものの、燃え尽きに関しては介入、非介入により異なる傾向が見られ、ストレス軽減プログラムは有効である可能性が示唆された。
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