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夜勤ストレスの自然免疫能への影響

研究課題

研究課題/領域番号 14570362
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

森河 裕子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (20210156)

研究分担者 中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
西条 旨子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (40198461)
三浦 克之  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (90257452)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード夜勤 / 交代勤務 / 免疫 / NK細胞活性 / リンパ球表面抗原 / 日内リズム / 看護職 / ストレス / 自然免疫能 / リンパ球分画 / 看護師 / 看護
研究概要

本研究では夜勤ストレスの自然免疫能に及ぼす影響を明らかにするために、公立精神科病院の看護士105(男28人、女77人、内3交代勤務者85人、日勤者16人)を対象に横断的調査を行った。3交代勤務を行っている看護婦と常日勤の看護婦を対象に、日勤日と深夜勤務日の2回採血し、血球成分検査、免疫検査としてNK細胞活性、リンパ球サブセット(Tcell、Bcell、CD3、CD4、CD8、CD56、CD16)を測定した。また、自己記入式問診票により睡眠などの生活習慣調査と勤務の前後の自覚的疲労調査、仕事ストレス調査も行った。また、深夜入りの前24時間を休日とした場合と通常のシフト編成にした場合とで、リンパ球分画や疲労度を比較した。
1.日勤日の朝の免疫能は常日勤者と3交代勤務者で有意差がなかった。従って、夜勤・交代勤務の免疫能への慢性影響は明らかではなかった。ただし該当職場では常日勤者と3交代勤務者では対象人数、年齢、職務内容が異なることから、結果の解釈には注意を有すると考えられた。
2.交代勤務者では夜勤明けの朝と日勤日朝、血球成分、ヘモグロビン、リンパ球分画、NK細胞活性に差が認められた。日勤者で観察された日内変動量に比べて、交代勤務者ではCD3の増加量と、CD16+56+細胞率は減少量が有意に大きかった。夜勤による睡眠剥奪によって日内変動が修飾されたものと考えられた。
3.深夜入りの前24時間を休日とした場合と通常のシフト編成にした場合とで、リンパ球分画や疲労度に有意差はみられなかった。
4.免疫能の夜勤前後の変動は女性が男性よりも大きく、喫煙者は非喫煙者より大きく、疲労度の影響も受けることが示唆された。
以上、交代勤務の自然免疫能に対する慢性的な影響は十分明かにならなかったが、夜勤後にNK細胞活性やCD16+56+細胞率が変化するなどの急性効果が認められた。このような変化の繰り返しによる長期的な健康影響について今後さらに検討を要すると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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