研究課題/領域番号 |
14570366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 広島文教女子大学 (2003-2005) 東亜大学 (2002) |
研究代表者 |
松本 一弥 広島文教女子大学, 人間科学部, 教授 (80086602)
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研究分担者 |
新小田 春美 九州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (70187558)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 睡眠-覚醒リズム / 母子ペアー / サーカデイアンリズム / 昼寝 / アクチグラフイ / 睡眠日誌 / 継続的研究 / 乳幼児 / 睡眠・覚醒リズム / サーカディアンリズム / アクチグラフィ / 妊産婦 / アクチグラフ / 継続研究 / 社会的同調因子 / 社会同調因子 / actigraphy / 母親- / 初・経産婦 |
研究概要 |
本研究は、乳幼児の睡眠・覚醒リズムの発達とその発達過程に及ぼす要因、とくに母親の生活行動との関連性を主として検討した。16名の母子ペアーの睡眠日誌は、出産時から1年間に亘って連続して母親に記入してもらい、また3名の母子ペアーについては、出産後、3週目、6週目、9週目、15週目、23週目、34週目および55週目に、連続して2週間を通して手首actigraphyを記録した。乳児における睡眠・覚醒リズムの平均自己相関からみると、乳児の活動・休息のサーカデイアンリズムは出生後3週齢ですでに出現するものもみられた。24時間ピークのサーカデイアン振幅は、出生後5週から10週齢にかけて急激に増大することから、乳児におけるサーカデイアン睡眠リズムの発達の指標に使用できるかもしれない。また、セミ・サーカデイアンリズムと考えられる約12時間ピークのリズムは、6週齢ごろから観察された。一方、母親のサーカデイアン睡眠リズムの振幅は、分娩後3週目に著しく減少したが、その後振幅は増大傾向にあった。分娩後3週目における母親のサーカデイアンリズムは、彼女らの乳児の世話によって夜間中の睡眠が乱れることに影響していた。母親と乳児の夜間睡眠における就寝・起床時刻は、出生から55週齢まで類似した変化を示していたが、初産婦の母子ペアーの就寝・起床時刻は経産婦の母子ペアーのそれらよりも遅延していた。第1子と第2子以降の乳児の睡眠時間については、出生直後の週齢では第1子で短縮し、出生第5週齢から第10週齢にかけては第2子以降の昼間期で短縮していた。それらの結果から、母親の睡眠行動は乳児のサーカデイアン睡眠・覚醒リズムの強い同調要因となるとともに、母親の養育態度や兄弟による睡眠妨害などが、乳児の睡眠リズムの発達に修飾影響を与えているものと推測された。 幼児を対象とした研究では90分の昼寝の有無に関する介入研究から、習慣的な長い昼寝の悪影響を明らかにした。また、小学4年から中学3年生1682名の調査結果から、学年進行とともに就寝時刻の遅延、睡眠時間の短縮、授業中の眠気が増大したが、これらは、自宅でのパソコンゲームや課外授業と関連していることを指摘した。
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