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血管内皮細胞を標的とした薬毒物の薬理作用及び毒性評価法確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570383
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関金沢大学

研究代表者

高安 達典  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (80154912)

研究分担者 近藤 稔和  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (70251923)
大島 徹  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (40183024)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード薬毒物 / 毒性評価法 / 血管内皮細胞 / スクリーニング / 形態変化 / 細胞レベル / 急性中毒 / 致死量 / 薬理作用 / サイトカイン / ケモカイン / コカイン / フェノバルビタール
研究概要

薬毒物の毒性は致死量などで示されているが,この量と細胞死における薬毒物の濃度は一定の関係があるかどうか,血管内皮細胞を用いて,薬毒物毒性評価の可能性を研究した。血管内皮細胞を用いた細胞死の濃度は上記の4物質で各々,5,5,5及び0.1mMであった。その他57の薬毒物についても同細胞でスクリーニングした。それらの中で毒性が最も低かったものはメタノール2Mで最も高かったものは亜砒酸で0.01mMであった。一方ヒトの推定致死量を文献で調査したところ,メタンフェタミン,コカイン,フェノバルビタール及びパラコートで各々1.3-20,7-10,14-200及び14-40mg/kgであった。この値を比較のために単位をmg/Lと置き換えると濃度になり,各々の0.007-0.1,0.02-0.03,0.06-0.9,0.05-0.16mMと計算される。メタンフェタミン,コタイン,フェノバルビタールでは1/6から1/700の低濃度で個体では死亡していた。しかし,パラコートでは略同レベルの濃度であった。同様に他の40種の薬毒物で計算し,それらの値と血管内皮細胞の細胞死した濃度を比較したところ,それらの相関係数は0.310と低い相関であった。以上,物質の個体及び細胞への毒性は個々の物質により異なることが改めて示されたが,今回の結果からは薬毒物の毒性評価を推定するまでには至らなかった。今後さらに極々の因子の検索も含め詳細に調査することが必要と考えられた。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Y.Ishida, T.Takayasuら計6名: "The pathogenic roles of tumor necrosis factor receptor p55 in acetaminophen-induced liver injury in mice."J.Leukoc.Biol.. 75・1. 59-67 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高安達典: "血管内皮細胞を用いた薬毒物による形態変化-予備的検討"法中毒. 22・2. 140-141 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Ohshima, T.Takayasu.: "Drug analysis in forensic specimens : distribution of body fluids and organs. In "Recent Research Development in Drug Metabolism.""Transworld Reserach Network. 16 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高安達典, 大島 徹: "ガソリン・灯油 in"薬毒物分析実践ハンドブック""じほう. 8 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ***, T.Takayasuy: "Drug analysis in ***peclmens ; Distribution of body fluids and ***"Recent Research Development in Drug Metabolism. 1-16 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ***, T.Ohshima: "Gasoline and ***"Handbook of Practical Analysis of Drugs and Poisons in Human Specimens -chromatographic methods-. 140-148 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Ishida, T.Kondo, K.Tsuneyama, P.Lu, T.Takayasu, N.Mukaida: "The pathogenic roles of tumor necrosis factor receptor p55 in acetaminophen-induced liver injury in mice."J.Leukoc.Biol.. 75(1). 59-67 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ***: "Morphological changes of endothelial *** drugs and poisons. A preliminary report."Jpn J.Forensic Toxicol. 22(2). 140-141 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高安達典: "血管内皮細胞を用いた薬毒物による形態変化-予備的検討"法中毒. 22・2. 69-70 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 高安達典, 近藤稔和, 石田祐子, 大島 徹: "コカイン肝障害マウスにおける病態生理"法中毒. 20・2. 170-171 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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