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酵素反応を阻害する天然および合成色素成分に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14570397
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関東京医科大学

研究代表者

黒崎 久仁彦  東京医科大学, 医学部, 助教授 (60240701)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードDNAタイピング / 酵素阻害 / 色素成分 / 染毛剤 / 染色剤 / DNA多型 / PCR
研究概要

何らかの色素成分が、毛髪や人骨などの法医学的または人類学的試料に混在している場合、通常の精製・除去方法では全くPCR反応が進まず、DNA型分析ができないケースが多いことが知られている。本研究は、これらの色素成分が含まれている試料から確実にDNA型分析を実施する方法を確立することを目的として実施した。
まず、ヘアダイやヘアマニキュアなどの染毛剤処理を施した毛髪からDNAタイピングを行うにあたり、PCR反応を阻害する合成色素成分そのものを精製・除去するべく様々な方法を検討したが、残念ながら有効な除去方法を見出すには至らなかった。しかし、ヘアダイなどの永久染毛剤で処理された毛髪の場合でも、色素が浸透した毛髪皮質の溶解を最小限とする条件でDNAを抽出し、そのDNAをテンプレートとしてPCR増幅を行えば、増幅バンドの検出が可能となることが明らかになった。
次に、古人骨からDNAタイピングを行うにあたり、PCRによるDNA増幅を阻害する埋葬土壌中の天然色素成分に着目し、これらの色素成分による酵素阻害を、できるだけ押さえることができる古人骨DNAの抽出方法について検討した。その結果、我々が独自に考案・改変したシリカパウダーによるDNA抽出法を用いることにより、土壌の色素成分が浸透した古人骨からDNAタイピングが可能となる率を、劇的に高めることに成功した。
本研究の成果により、従来DNA型判定が困難であった、天然または合成色素成分が付着した試料においても、その分析を実施できる可能性が高められたことになり、本研究の法医学的および人類学的意義は非常に大きいものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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