研究課題/領域番号 |
14570399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
KWESI Teye (2003) 久留米大学, 医学部, 助手 (80352128)
木村 博司 (2002) 久留米大学, 医学部, 教授 (20112039)
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研究分担者 |
岡村 寅彦 久留米大学, 医学部, 助手 (60343688)
副島 美貴子 久留米大学, 医学部, 助手 (80279140)
神田 芳郎 久留米大学, 医学部, 教授 (90231307)
KWESI Teye 久留米大学, 医学部, 助手 (80352128)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | FUT2 / 分泌型 / SNPs / ニューギニア / スリランカ / 多様性 / null allele / タミル / シンハラ / Papua New Guinea / Irianese |
研究概要 |
ニューギニアとスリランカの集団についてFUT2多型解析をおこなった。ニューギニアに関してはIrianese90名Admixed Irianese101名、Papua New Guineans32名、スリランカではSinhalese54名、Tamil58名についてFUT2コーディングエクソンをPCR増幅しダイレクトシークエンスをおこなった。これまで解析した集団では非分泌型アレルの頻度は約50%であったがIrianeseでは1人が分泌型とのヘテロ接合体でAdmixed Irianeseでも10〜20%と非常に低かった。分泌型アレルではニューギニア人に特徴的なものが比較的高い頻度で存在し、そのうちSe^<375>はアフリカ人にのみ低頻度認められているものであった。他の人種との遺伝的な距離を調べた結果近隣のインドネシア、サモアの集団からも分化しておりニューギニア人が比較的早い時期にアフリカから移住し近隣の人種から隔離していた可能性が示された。スリランカでは二つの集団ともアレルの構成はバングラディッシュと似ていたがSinhaleseでは非分泌型アレルの割合が38%であるのに対しTamilでは53%であり主要な非分泌型アレルが異なっていた。またバングラディッシュ人で13%を占めたアジア人特異的なse^<385>は見出だされずイラン人に認めたSe^<278>が存在した。これらの結果からスリランカの2集団は遺伝的に同一ではなく、またアジア人の影響が少ないということが示唆された。さらにFUT2の3.8kb下流のSTR多型解析の結果、アフリカ人は最も多様性が高くヨーロッパ人、日本人とハプロタイプの一部を共有しアフリカ起源説を裏付ける結果となり、またコーディング多型と同様人種差が存在した。 以上、本研究によりFUT2が人種特異的な多型パターンを有することがさらに示された。
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