研究課題/領域番号 |
14570419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 国立病院長崎医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
右田 清志 国立病院長崎医療センター(臨床研究センター), 免疫研究部長 (60264214)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 関節リウマチ / MMPキナーゼ / p53 / レフルノミド / マトリックスメタプロテアーゼ / タクロリムス / 細胞周期 / プロテアゾーム |
研究概要 |
p53には、細胞同期停止作用、アポトーシスの誘導などを介して、発癌に抑制的に働くが、それ以外に、血管新生の阻害、マトリックスメタプロテアーゼ産生抑制などの抗炎症性作用を有している。 関節リウマチの(RA)の病態の主座である滑膜においては、血管新生、炎症細胞の浸潤、マトリックスプロテアーゼの産生がみられ、滑膜炎、関節破壊が誘導される。これら滑膜局所に人為的にp53を誘導することは、RAの治療につながると考えられる。 p53誘導作用が示唆されている、新規抗リウマチ剤レフルノミドの作用を検討した。レフルノミドは、活性化T細胞に選択的にp53発現を誘導し、細同期を停止させる作用があることがわかった。 また、RA患者より分離された滑膜細胞に対する作用を検討したところ、レフルノミドは、IL-1β誘導による滑膜細胞からのMMP-1、MMP-3、MMP-13の産生を抑制することが判明した。 またレフルノミドは、IL-1β刺激で誘導されるJNK1/2のリン酸化を阻害することが判った。 レフルノミドの抗リウマチ作用として、活性化T細胞へのp53発現誘導による細胞同期の停止、滑膜細胞からのMMP産生の抑制が考えられた。
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