研究課題/領域番号 |
14570438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
奥村 利勝 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60281903)
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研究分担者 |
丹野 誠志 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30333686)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | troglitazone / 胃癌細胞 / proteasome / 肝臓癌 / p27Kip1 / skp2 / PPARgamma / 胃癌 / プロテアソーム / 細胞増殖抑制 / 分 |
研究概要 |
これまで我々はperoxisome proliferator activated receptor gamma(PPARr)のリガンドであるtroglitazoneが胃癌細胞や膵癌細胞の増殖を抑制すること、及びそのメカニズムに細胞増殖の抑制因子であるp27Kip1の蛋白蓄積が必須であることを報告してきた(Takahashi et al.,FEBS Lett 1999,Motomura et al.,Cancer Res 2000)。今回更に、このp27Kip1蛋白発現亢進の分子機構を明らかにしようとした。現在までp27Kip1蛋白はubiqtin-proteasome systemによってdegradationされることが知られている。そこで、troglitazoneによるp27Kip1蛋白発現亢進に及ぼすubiqutin-proteasome機能の関与を検討した。各種消化器癌細胞にtroglitazoneを添加すると用量依存性に細胞増殖を抑制し、p27Kip1蛋白の発現は亢進した。Proteasome inhibitorであるlactacystinは細胞増殖抑制とp27Kip1蛋白の亢進を誘導した。Proteasome活性はtroglitazoneにより用量依存性に抑制された。加えて、troglitazoneはp27のubiqutin化に関与するskp2の発現を低下させた。以上の成績から、troglitazoneはp27のubiqutin化とproteasome活性の抑制という二つのメカニズムを介してp27Kip1蛋白の分解を抑制し、p27Kip1蛋白の蓄積を誘導し、細胞増殖を抑制すると考えた。
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