研究課題/領域番号 |
14570524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
工藤 正俊 近畿大学, 医学部, 教授 (10298953)
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研究分担者 |
川崎 俊彦 近畿大学, 医学部, 講師 (10330268)
地挽 隆夫 GE横河メディカル超音波研究室, 室長
宗像 浩 近畿大学, 医学部, 教授 (90111294)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / dysplastic nodule / 腺腫様過形成 / 早期肝癌 / 血管新生 / 免疫組織染色 / クッパー細胞 / 造影ハーモニックイメージング / 腫瘍血管構築 / ハーモニックイメージング / マイクロバブル |
研究概要 |
従来、我々は肝細胞癌の発癌進展において動脈血統が上昇する前に門脈血流が低下することを証明してきた。当該研究期間においても門脈造影下CTおよび動脈造影下CT(CTA)を用いることにより肝発癌の進展に伴い動脈および門脈血流動態が変化することを証明してきた。特に最近の研究では酸化鉄造影剤を用いて網内系の取り込みを検討することによりKuppfer細胞の機能も血流動態と深く関与することも証明してきた。すなわち、前癌病変であるdysplastic noduleは肝細胞癌の前癌病変においてKuppfer細胞が保たれかつ、門脈血流も保たれること並びに動脈血流は低下していることをCTA、CTAP並びに造影ハーモニックイメージングを用いることにより証明した。又、早期肝癌においては動脈も門脈も低下した状態があること、又この時期を境にKuppfer細胞数も減少することをSPIO MRI及びCD68染色を用いてKuppfer細胞を免疫組織染色することにより証明した。通常型の肝細胞癌に進展すればSPIO MRIの取り込みはなくなり、従ってKuppfer細胞も減少すること及び免疫組織学的にCD68陽性細胞も減少することも示してきた。これらの解析においてCoded Harmonic ImagingのPost Vascular Phaseも極めて重要な働きをすることも示してきた。さらに、今年度はまったく新しい画像解析装置と新しい超音波造影剤(Definity, Sonozoid)を用いてビーグル犬の肝臓において微細血流をcoded phase inversionにて観察することに成功した。現在、肝腫瘍においてこれらの血管構築と肝血流動態との関連について検討中である。これらの成果の詳細は幾つかの英文論文並びにSpringer VerlagよりContrast harmonic imaging in the diagnosis and treatment of hepatocelullar carcinoma.に研究成果として発表した。
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