研究課題/領域番号 |
14570550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
清水 英治 鳥取大学, 医学部, 教授 (50187449)
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研究分担者 |
千酌 浩樹 鳥取大学, 医学部, 助手 (90283994)
安田 和人 鳥取大学, 医学部, 助手 (90322213)
井岸 正 鳥取大学, 医学部, 講師 (80273895)
岸本 拓治 鳥取大学, 医学部, 教授 (00116394)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 肺癌 / 癌抑制遺伝子 / 抗体 / ELISA / 健診 / 抗Rb抗体 / 早期発見 / 早期診断 / 癌遺伝子産物抗体 / 網膜芽細胞腫 / 検診 / 癌制遺伝子 / 癌遺伝子 / 血清診断 |
研究概要 |
近年腫瘍マーカーを中心とした血清診断の肺癌早期発見への応用が期待されてきたが、有用性のある血清検査は確立されていない。今回、遺伝子産物抗体の肺癌早期発見における意義を明らかにすることを目的に本研究を行った。 【癌抑制遺伝子抗体測定のための検出系の構築】大腸菌で産生させた各種癌抑制遺伝子のGST融合蛋白を、Western blotting法によりニトロセルロース膜に展開後、患者血清と反応させECL法で検出した。次に健常成人(30人)と肺癌患者(45人)を対象に本法で血液中抗Rb抗体の検出を試みた。その結果、健常成人の血清中には自己抗体は存在しなかったが、小細胞癌の13.3%、非小細胞癌の13.3%にRb蛋白に対する自己抗体を検出した。 【ELISAによる検出系の構築】次に、大量処理に向くELISA法による検出系を構築した。Rb抗原をプレートに固定後、希釈した被検査血清を反応させ、HRP標識抗ヒトIgG抗体を用いて発色させ、吸光度を測定した。本ELlSAシステムを用いて、肺癌患者血清と、正常者血清中の抗Rb抗体価を測定したところ、肺癌患者の中に明らかに抗体価の高い群を認めた。 【肺癌検診における利用の試み】これら検出システムの有用性が検証されたため、鳥取県肺癌検診受診者を対象とした大規模調査を行うため準備を行った。鳥取大学倫理審査委員会の承認を得て、肺癌検診の実施主体である市長村との交渉を行い、ほぼすべての対象市町村から同意を得た。これをうけ、検診現場での調査を開始した。 【総括】癌抑制遺伝子抗体検出のための検出系の構築を予定通り完遂した。また、この検出系が実際の患者群において稼働することの検証も行った。加えて肺癌検診受診者を対象とした大規模調査を行うために、倫理委員会、検診担当当局の承認を得て、一部市町村で調査を開始できた。今後もこの検診ペースの調査を進めていく予定である。
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