研究課題/領域番号 |
14570595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 洋一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20335342)
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研究分担者 |
中村 秀次 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (20237423)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 運動ニューロン病 / 運動神経 / 筋萎縮性側索硬化症 / 組織培養 / 脊髄 / 神経栄養因子 / バルプロ酸 / hepatoma-derived growth factor / 細胞死 |
研究概要 |
マウス生後脊髄の長期組織培養法を確立した。脊髄採取時期について、生後2日目が、4日目、8日目に比較して、運動神経細胞が、数および形態に関して、良好に保たれることを明らかにした。この系を利用し、グルタミン酸毒性に対して、抗てんかん薬として広く使われているバルプロ酸(VPA)が神経細胞死を抑制することを明らかにした。さらにSOD1マウス(G93A low copy)に投与し、発症時期はかわらないものの罹病期間を36日延長することを明らかにした。近年VPAは、抗てんかん薬としての作用以外に、Bc12、HSP70の増加、HDAC(histone deacetylase)、GSK 3βの抑制などを介した、細胞死抑制作用が、注目されている。我々は、神経変性疾患モデルにおいて、はじめてVPAの治療薬としての可能性を明らかにできた点は、当研究の大きな成果である。また、VPAは、抗てんかん薬として広く使われており、ヒトへの応用について早急に検討すべき薬剤である。マウス生後脊髄の長期組織培養法の有用性が示されたことから、さらに有効な薬剤のスクリーニングの準備が整った。 増殖因子であるhepatoma-derived growth factor(HDGF)の神経系における役割を検討した。HDGFは、神経細胞核内に局在し、細胞外に分泌されること、さらに細胞外に添加すると神経栄養因子として働くこと、核内HDGFは、神経細胞の生存に深くかかわっていることを明らかにした。今後は、神経細胞の発生過程での役割、神経変性疾患などにおける病的状態における役割の解明、さらには、治療薬としての可能性が期待される。
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