研究課題/領域番号 |
14570666
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
廣 高史 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (10294638)
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研究分担者 |
藤井 崇史 山口大学, 医学部, 助教授 (60228947)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 血管内エコー法 / 冠動脈 / 不安定プラーク / 応力 / プラーク破綻 / 急性冠症候群 / 動脈硬化 / プラーク / 線維性被膜 |
研究概要 |
冠動脈壁に形成された動脈硬化プラークの表面の破綻は狭心症や急性心筋梗塞を発症する原因となる。易破綻性の不安定なプラークをイベントの生じる前に早期に同定することが可能となれば、冠動脈疾患に対する新しい治療法に繋がる可能性がある。プラークの不安定化は、プラークの線維性被膜の菲薄化、脂質含有量の増加、炎症細胞浸潤の増大などによってもたらされることは、過去の病理組織学的検討でわかっている。そしてそのような構造変化によりプラーク内の応力分布に不均衡が生まれ、プラークの破綻が引き起こされると考えられる。本研究の目的は冠動脈プラークの組織性状を血管内エコーを用いて同定し、さらにその結果からプラークの応力分布を計算してカラー表示することにより破綻しやすいポイントをもつ不安定プラークの同定を可能にする方法を開発することにある。その前段階として、本年度は、急性心筋梗塞ならびに不安定狭心症の患者において、冠動脈プラークの破綻した部位を血管内エコー法の短軸像ならびに長軸再構築像にて観察した。さらに有限要素法による解析が可能なプログラムANSYS(サイバーネットシステム社)を用いてプラークの形状や組織性状についての様々なパターンを想定してプラークの応力分布のカラーマッピングを行い、どの部分に応力集中がおきるかをシミュレーションした後、実際の像と比較検討した。血管内エコーによる実際のプラークの破綻像の解析によれば、低輝度プラークで底部に石灰化を来しているプラークに破綻が起こりやすいことがわかった。またシミュレーションによれば、石灰化はプラーク破綻に予防的に働き、一方脂質や線維性被膜の菲薄化はプラークの局所に応力集中をもたらすことが判明した。この研究成果は第68回日本循環器学会学術総会で発表した。
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