研究課題/領域番号 |
14570685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
葭山 稔 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30240956)
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研究分担者 |
吉川 純一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60275245)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Myocatrdial infarction / Remodeling / Cell therapy / Stem cell / Heart failure / Signal transduction / Cell Therapy / Myocardial infarction |
研究概要 |
1.mesenchymal stem cellに対してVEGF遺伝子導入 近年の研究により、成人の組織においても未分化幹細胞が残存していることが明らかとなり、さまざまな細胞に分化しうることが明らかとなった。最近の研究により骨髄間質細胞中には間葉系未分化体性幹細胞が含まれており、中胚葉系のさまざまな細胞に分化することが報告された。特にmesenchymal stem cellは骨髄よりの分離のしやすさ、また心筋細胞分化にも、容易であることより慢性心不全に臨床応用が最も期待されている幹細胞である。 今回の検討では、ラット骨髄の初代培養を行い、骨髄間質細胞を分離する。骨髄細胞を低グルコースDMEMにて培養を行い、mesenchymal stem cellを培養する。この細胞株にアデノベクターウイルスにてVEGF遺伝子を導入した。この細胞また培養液中におけるVEGFタンパクの発現をウエスタンブロット法にて確認した。特に培養液中に多量のVEGFタンパクが認められた。 2.細胞移植治療による心筋梗塞後のラットの心臓リモデリング抑制効果 ウイスターラットを用い、心筋梗塞作成した。心筋梗塞作成直後より、mesenchymal stem cellを梗塞部位に注入を試みた。治療効果判定に関しては、経時的に心エコードプラ法を施行して収縮能、拡張能、心臓形態を検討した。旁胸骨部よりエコービームをいれて、心臓の各断面の短軸像、及び長軸像を測定し,心尖部アプローチよりModified Simpson's Methodにより駆出率を求めた。ドプラ法にて、僧帽弁口のE波A波を検出して、E velocity, V velocity, E/A ratio, deceleration timeを測定した。これらのパラメーターは細胞治療群で有意に改善効果が認められた。心臓は病理組織学的に光学顕微鏡、電子顕微鏡にて検討した。光学顕微鏡検査では、梗塞サイズの縮小そして血管新生が対照群より有意に認められた。また、電子顕微鏡では、移植された細胞内に収縮タンパクと考えられる構造が発現していた。
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