研究課題/領域番号 |
14570738
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
金子 英雄 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (80293554)
|
研究分担者 |
深尾 敏幸 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (70260578)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | Bloom症候群 / BLM / Ataxia-telangiectasia / ダブルノックアウト細胞 / 放射線感受性 / 高IgM症候群II型 / dominant negative / activation induced cytidine deaminase / Ataxia-telanigectasia / ATM / 会合 / hyper IgM症候群 / dominat negative AID / ダブルノックアウト |
研究概要 |
1)ATMとBLMの会合 Ataxia-telangiectasia(A-T),Bloom症候群(BS)はともにDNAの不安定性を示す疾患群である。我々はA-Tの病因遺伝子産物(ATM)とBSの病因遺伝子産物(BLM)が会合すること、さらにBLMがATMによってリン酸化されることを報告してきた。ATMとBLMの会合についてさらに解析するためにATMとBLMの両者を欠損するDT40細胞株を作製し、放射線感受性、sister chromatid exchange (SCE)等について検討した。ATM-/- BLM-/-のダブルノックアウト細胞株は、それぞれ単独のATM-/-またはBLM-/-細胞株とほぼ同程度の放射線感受性の亢進、SCEの上昇を示した。このことより、ATM, BLMがそれぞれ独立のpathwayでDNAの複製・修復に関与していることが示唆された。 2)Dominant negative AID遺伝子変異の同定 高IgM症候群(Hyper IgM syndrome : HIGM)はIgG, A, Eの低値とIgMの高値を特徴とする免疫不全症候群である。常染色体劣性の遺伝形式をとるII型HIGMはクラススイッチ、somatic hyper mutationに必須のタンパクであるactivation induced cytidine deaminase (AID)の異常により生じる。我々は、II型HIGMの患者においてAID遺伝子を解析しAIDのC-末に存在するR190X変異がdominant negativeとして機能する可能性を報告した。また、この変異をPCRで簡易にスクリーニングする方法を確立した。
|