研究課題/領域番号 |
14570782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
田中 英高 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90188326)
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研究分担者 |
梶本 宜永 (梶本 宣永) 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30224413)
佐々木 恵雲 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60281507)
永井 章 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (40411376)
松島 礼子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (50411377)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 起立性調節障害 / 起立直後性低血圧 / 体位性頻脈症候群 / 近赤外分光計 / 遺伝子研究 / メンタルサポート / 全人医療 / 起立性低血圧 / 神経調節性失神 / 交換神経活動 / 血圧反応 / 周波数解析 / 起立性調節渉外 / 交感神経活動 |
研究概要 |
本研究において我々は、起立性調節障害の4つのサブタイプの診断基準を決定した。すなわち、起立直後性低血圧(INOH)、体位性頻脈症候群(POTS)、遷延性起立性低血圧、神経調節性失神(NMS)である。INOHは交感神経活動の賦活化が低下して起立後からの血圧低下が生ずる。起立中に下半身への血液貯留が加わると頻脈を生ずる。POTSは起立中の心拍数が116以上の頻脈となり、心臓交感神経活動派亢進しているが、循環血漿量も低下している。NMSは起立中に突然の血圧低下と意識消失をきたすが、INOHとPOTSに伴って発症することもある。これらのサブタイプは脳循環が傷害されるため、立ちくらみ、強い全身倦怠感、失神、認知低下や思考力低下などの脳機能低下など、多くの起立失調症状をきたす。本研究においては起立性調節障害に対する新しい治療を開発した。これには、非薬物療法、薬物療法、メンタルサポートがある。非薬物療法には日内リズムの改善、食塩/水分摂取がある。加圧式腹部バンドも効果的である。薬物ではミドドリンがもっとも効果的で安全であった。不登校を伴う起立性調節障害のメンタルサポートでは、我々は統括的地域ネットワークを開発した。この中にメンタルアソシエーツという職種を導入したが、これは主治医の管理の下に、トレーニングを受けた心理学科の大学院生が入念なプログラムに則して患者の自宅に訪問し、家庭教師とカウンセリングを行うものである。1回90分活動、自宅外活動を含めた一歩ずつの社会復帰を目指す。現在まで17例を行い、良好な結果を得ている。
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