研究課題/領域番号 |
14570825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
神田 奈緒子 帝京大学, 医学部, 助教授 (50260493)
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研究分担者 |
渡辺 晋一 , 医学部, 教授 (90114719)
大西 譽光 , 医学部, 講師 (80233211)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 尋常性乾癬 / 17β-estradiol / MCP-1 / RANTES / IP-10 / アポトーシス / ケラチノサイト / Bcl-2 / 17β-エストラジオール / 表皮角化細胞 / エストロゲンレセプターβ / AP-1 / Sp1 / 転写 / ケモカイン / エストロゲンレセプター / NF-κB / cAMP / IFN-γ / STAT1α |
研究概要 |
当該研究期間には 1.ケラチノサイトの増殖、DNA合成、アポトーシスに対する性ホルモンの作用 2.ケラチノサイトの自己成長因子変生に対する性ホルモンの作用 3.ケラチノサイトの炎症性サイトカイン、抗炎症性サイトカイン、ケモカイン、血管増殖因子変生に対する性ホルモンの作用 4.ケラチノサイトの接着分子、炎症性サイトカイン・成長因子レセプターの発現に対する性ホルモンの作用 5.ケラチノサイトのサイトケラチン発現に対する性ホルモンの作用 について検討することを計画していた。 1については、17β-estradiol(E2)が、表皮ケラチノサイトの膜上のGPR30に結合し、cAMPシグナルの誘導を介してBcl-2の発現を促進し、酸化ストレスによるアポトーシスを抑制することを解明した。4については、E2はケラチノサイトにおいて、(1)cAMPシグナルを介して、IFN-yによるJak-STATシグナル伝達系を抑制し、type1 T細胞遊走性ケモカインIP-10の産生を抑制する(2)Sp1、AP-1の転写活性を抑制することにより、単球・マクロファージ遊走性ケモカインMCP-1の転写を制する(3)NF-kBの転写活性を抑制することにより、type1 T細胞、単球・マクロファージ遊走性ケモカインRANTES遺伝子の転写を抑制することを解明した。これらの結果はE2が尋常性乾癖患者の表皮角化細胞の、異常に完遂したアポトーシスを抑制し、皮膚の恒常性を維持すること、乾癬病変部へのtype1 T細胞、単球・マクロファージの浸潤を抑制し、炎症を鎮静化することを示唆しており、E2の乾癖治療における有用性が期待される。2、3、5については現在検討中である。
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