研究課題/領域番号 |
14570860
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
菅 一能 山口大学, 医学部附属病院, 助教授 (90171115)
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研究分担者 |
藤田 岳史 山口大学, 医学部, 助手 (50335733)
伊東 克能 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (00274168)
松永 尚文 山口大学, 医学部, 教授 (40157334)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 磁気共鳴画像 / 肺血流 / 肺塞栓症 / 肺換気 / 気管支閉塞 / 心電図 / 肺 / 気道閉塞 / 心電図同期 / 肺〓栓症 / 気道閉〓 |
研究概要 |
基礎実験として、犬を使用して、血中アミラーゼにより分解され時間経過とともに塞栓効果を失う澱粉粒子製剤スフェレックスを用いた可逆的肺塞栓モデルと、バルーンカテーテルによる気管支閉塞モデルを作成し、非造影心電図同期fast-spin echo MR検査を行い、Gd-DTPA静注により得られた肺動脈血流相のMR像と対比検討した。心電図同期肺血流MR像は、可逆的肺塞栓モデルではスフェレックスによる塞栓領域で認められた血流欠損が時間経過とともに消失するようすが描出され、また気管支閉塞モデルでは気管支閉塞後、次第に血流が低下して行くようすが描出された。これらの所見は、Gd-DTPA静注により得られた肺動脈血流相のMR像所見とも一致していた。これらの結果から、本法は肺血管床のダイナミックな血流変化の持続的モニターリングに有用であることが示唆された。 臨床的には、非造影心電図同期肺血流MR検査を健常者9名と、肺動脈閉塞性疾患11例および閉塞性肺疾患15例に行い、肺血流SPECT像と血流分布を対比した。非造影心電図同期肺血流MR像により、健常肺では重力効果を有するが均等な肺血流分布を描出され、疾患肺では肺血流異常を鋭敏に検出された。本法が、臨床的にも、造影剤を使用せず、非侵襲的に肺血流分布を評価するのに有用であることが示唆された。 さらに、これらの研究中に、MR造影剤(Gd-DTPA)エアロソルを使用した肺換気MRイメージ法を開発し、犬を使用した基礎実験により、本法がブレオマイシンによる肺障害における肺上皮透過性の評価に使用できる可能性を示した。これらの研究成果はいずれも欧文雑誌に掲載された。
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