研究課題/領域番号 |
14570879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
三橋 紀夫 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20008585)
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研究分担者 |
前林 勝也 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60332350)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 放射線感受性 / 放射線増感 / 細胞死シグナル / アポトーシス / 細胞増殖 / 生存シグナル / 分子標的薬剤 / p53がん抑制遺伝子 / シグナル伝達機構 / 分子標的 / 分子シャペロン / ヒストン脱アセチル化 |
研究概要 |
1.生存シグナル阻害剤による放射線増感効果 チロシンキナーゼ阻害剤であるGenisteinならびにEGFRの特異的阻害剤であるAG1478を照射に併用すると、生存シグナルであるp42/p44ERKとAKT/PKBの照射による活性化が抑制され,放射線感受性が増強した。しかし、AG1478による増感効果の方が小さかった。また、変異型p53細胞株では、野生型p53細胞よりもその活性化を効率よく抑制し増感率が高かった。さらに、MEK阻害剤であるPD98059ならびにPI3K阻害剤であるLY29002についてもp53のstatusにかかわらず放射線増感が得られた。 2.分子標的薬剤を用いた放射線増感効果 1)HSP90シャペロンコンプレックスの阻害作用を有するradicicolには放射線増感効果が認められ、変異型p53細胞では放射線単独では認められないアポトーシスが誘導された。また、放射線照射で誘導されるMARK(p42/p44 ERK)の活性化が、radicicolの併用により抑制されており、放射線感受性増感の機序の一因と考えられた。 2)ヒストン脱アセチル化阻害剤であるtrichostatin Aの放射線増感効果にはp53のstatusの違いにより差異があるものの、p53が野性型、変異型を問わず認められた。増感の機序にはp53野性型の細胞のみならず、変異型の細胞でもcaspasesの活性化を伴うアポトーシス誘導が認められた。また、Raf-1の分解とERKの活性化阻害がtrichostatin Aの併用で認められ、caspase3の活性化に加え、Raf-ERKシグナル伝達経路の活性抑制も増感機序の一因と考えられた。
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