研究課題/領域番号 |
14570940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
切池 信夫 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60094471)
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研究分担者 |
岩崎 進一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70326263)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 母仔分離 / ラット / 摂餌行動 / マイクロダイアリシス / 反跳性過食 / ドパミン / セロトニン / 高炭水化物食 / 母子分離 / 栄養素 / 閉所ストレス / 制限給餌 / ストレス / rebound hyperphagia / 心理ストレス |
研究概要 |
仔ラットを生後3週間、親から1日6時間引き離す母仔分離ストレスを加え、9週齢時点より一日2時間の時間制限給餌を1週間施行しその後自由摂餌にした。この時閉所ストレスを加え、この間の標準餌、高炭水化物餌、高蛋白質餌、高脂肪餌摂餌量に及ぼす影響と、線条体のドパミンとセロトニン代謝をmicrodialysis法を用いて検討した。これまでの研究では6時間母仔分離や閉所ストレスとrebound hyperphagiaとの関連は検討されており、どちらにおいても単独のストレスでrebound hyperphagiaを増強させることが示されている。本研究では6時間母仔分離のみを受けた群と母仔分離+閉所ストレスを受けた群との間には有意な閉所ストレスによるrebound hyperphagiaの増強は認められず、母仔分離ストレスの存在下では閉所ストレスによるrebound hyperphagiaによる影響が減弱している可能性が示唆された。また、この影響は餌の種類によって異なった影響を持ち、高脂肪食や高蛋白質食でも標準食群と同様にこの閉所ストレスの影響を認めなかったが、高炭水化物食においては有意な増強効果を認めた。 閉所ストレスにより炭水化物摂取が増強することとドパミン、セロトニン代謝との関連性を検討するために、今回は標準食群と高炭水化物食群でのrebound hyperphagia開始前後のドパミン、セロトニン、DOPAC、HVA、5-HIAAの測定を行ったが、2群間で有意な神経伝達物質の用量の差は認められなかった。このことからrebound hyperphagia時の高炭水化物食摂餌と線条体のドパミンとセロトニン代謝が関連していないことが示唆された。
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